初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

今年ももう終わりだ

過ぎてみると、1年は随分と早く過ぎていってしまうものだ。先日「杉の子会」に出席して、杉原先生の亡くなられた日を確認したら、昨年6月だと言っていたので驚いた。実はずっと今年だと思っていた。そう思うと、先生は私のことが心配で、亡くなってからもずっと私のそばにいてくれたんだと、改めて申し訳なく思う。

 

よくよく考えてみると、5年前に初等学部建設を志し、今年の4月に開校することができた。その間初めの一歩から、土地探しや建設費用の工面、先生をどのように集めるかや、設計は誰に、どのようなルートで建築はどこで、外溝はどのようにするのかなど、又役所に提出する山のような書類などについて、多くの人にお世話になった。特にハードな面は、銀行の全面的な後ろ盾を得、土地所有者からは非常に好意的なご支援を頂いた。


ソフトな面では、友人の精神的なバックアップが大きく支えになった。こう考えていくと私の入る隙間がないほど多くの人の支えを頂いている。新しくできた小学校だから、設備もなかなかそろわないし、不自由を覚悟で一生懸命頑張っている教師や、事務長など全く頭が下がる思いだ。誰が何を経営するのでも最初の一歩は大変である。ナショナル電気だって、三つ又の電気ソケットを単品で売りさばくことから始まったのだ。

 

多分風呂敷包みの中にソケットを入れて売りさばくのには大変な苦労があったに違いない。今のナショナルグループを想像していただろうか。そこまでは考えていなかったろうと思う。1日一日を、時には歯ぎしりを噛み、時には小さな喜びを分かち合い、夢と希望を持って生きていたに違いない。自分の暮らしを今以上にするなど、そのような志ではない。起業家にそのような人はいない。理想に向かっての忍耐と努力である。これがなければ何を始めても自己到達はない。

 

そう考えると私は全くのゼロからの出発ではない。今まで保護者や、幼稚園の教師達が作り上げた幼稚園という土台がある。まだまだ私はいい位置にいる。私を今まで支援してくれた保護者の皆さんや、先輩や仲間に今の仕事をさせていただいている。手を合わせ感謝をしながら1人一人ひとりの顔を思い出し、、来年度の覚悟を新たにしたい。どうぞこれからも私についてきて欲しい。必ず素晴らしい人生を約束しよう。

 

今年1年係りのあった人に感謝し、又素晴らしい新年をお迎えにならんことお祈りいたしまして、今年の「ちょっと言わせて」を終了いたします。ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。