初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

初等学部のお昼の時間

初等学部の昼食は、担任のほかに専科の教師がクラスに入って一緒に食べる。私も万屋専科の教師だからどこかのクラスに入って食事をする。今日は1年生のクラスからのオファーである。

昨日は2年生のクラスであった。そこで私はちょっとしたジョークを言ったが、それはジョークでもなんでもないという酷評を頂いた。それが顔色一つ変えず淡々と「面白くもなんともない普通の話」だって。そんなことを言う2年生だ。少し手ごわいぞと言ったのが命中した。今度は手を変える。

 

1年生のクラスへ入ると私の食事の用意がしてあって、1年生全員が「みなと!!」「みなと!!」の大合唱。それでは少しおかしいことに気がついたのか「みなと先生!!」と呼び直す子もいる。明るくて元気のいい子ばかりだ。食べにくいものは残しているようだが、全部食べなければだめとか時間内に食べることなどの指示はまだ出してはいない。自分たちが時間内に食べようと言う気になってくれればそれに越したことはない。

 

仲間関係も平等にかかわりを持つような雰囲気が伝わってくる。この辺のことはさすが幼稚園の経験のある教師だけのことはある。目配りが行き届いている。徐々に信頼関係が深まってくると授業もやりやすくなる。1年生2年生3年生の教師は幼稚園の経験がある。だから外に出て鬼ごっこをしたりして一緒に校庭を駆け回っている。小学校の先生が最近では見られない光景だ。

 

かつて小1プロブレムといって、集中力がなくて授業にならない1年生のクラスがあった。そんなことはここでは異次元の話だ。騒ぎまわっているときも、集中して授業を受けているときも、みんなで一つになっている。そんな力を結集して、これから初等学部の生徒全員がスペインの哲学者オルテガの言う「精神的貴族」の道を歩んでいく。ご期待あれ!!。

 

そういえば昨日、冷たい雨の中を辻さんご夫婦が畳を運んでインスタントの茶室をこしらえ、早速お手前の授業をしてくれた。本当に申し訳ない。茶室が予算の関係でなかなか建てられないでいる。色々な人にお手数をかけてしまっている。恩返しは必ずしますからもう少し待っていてください。教師も児童も一堂に会して食事をするのに、とりあえず今食堂を作っている。