初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

中学校ができる!

2005年に卒園した子どもたちとの約束がいよいよ果たすことができる。卒園式の時に『小学校を作って!』と哀願する子どもたちにほだされて、約束したのが『小学校も中学校も作る』と勢いあまって言ってしまった約束であるけれども、その当時の子どもたちはとっくの昔に忘れてしまっているだろう。相手が子どもだからといっても、約束は約束で守るためにあるものだ。思いは思い続けることで実現できるという見本みたいなものだ。やろうとしていることへの絶対的な価値観を持ち続ければ、おのずと他に対しても説得力が生まれるだろうし、共感も得られる。

しかし最初の想いは一人だが、想いを同じにする何人かの仲間がいないと出来ない。実現までには多くの人の力や知恵が必要になってくる。そうなって来ると同時に良質な仲間が必要になって来る。仲間は切磋琢磨出来る仲間がいい。その仲間を追いつけ追い越せして、自分を磨いていき仲間の幸せを考えてあげられるようになったら、最高の人間になるだろう。わが子にはどんな仲間がいるのだろうか。

文科省が平成28年度4月から新たに教育基本法第1条の『学校とは』というところの学校種に『小中学校』という小学校と、中学校を合体させた一貫教育学校が新設される。この学校種に移行する教育機関は新たなカリキュラムに取り組まなければならない。今までの6・3制を自由に解体することが出来る。何もしないで移行するのでは意味がないから、そのような学校は移行はしない。わが校のカリキュラムは当然見直しをすることになるので、教職員にはこれからの奮闘をお願いしたい。発達に見合った制度にするので、新教育ではなく『真教育』にするつもりだ。

最近土曜日に休む子が多い。病気というのであれば仕方のないことであるが、そうでない場合があるらしい。公立は土曜日が休みだが、わが校はきちんとした教育を行う時数に数えられている。しかも土曜日は子どもの内面を自分たちで創作する集会がある。これは学校の目玉としてとても大切にしているもので、あまりそのことに重きを置かない行為というのは看過することはできない。学校は授業料さえ納めれば何をやってもよいような安っぽいものではないし、商業的感覚でいる教職員は誰一人としていない。義務教育期間は学年を問わず、何処の学校へ移ろうと、要請があればあるがままの内申書をお送りしなければならないので、学校行事を軽んじているようでは論外である。

今日お父様たちが来て戴いて登り棒の修理をして戴いた。青竹が目に飛び込んでくる。ずいぶん頑丈に作られたと思う。もっとも自分たちの子が、この棒を渡ったりするのだと思うと、作りながら点検しているのだろうから、登って安全安心だ。子どもたちのために、ありがとうございます。