初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

運動会二つ

あおば台の年少の運動会と、第二の運動会二つ修了した。長雨に祟(たた)られてしばらく外にも出られなかったのだから、運動会が延期になるのも仕方がない。 それはあおば台だけではなく、その日に予定していたところも沢山あったろうから、私たちと一緒だ。保護者が沢山来ていて、親が近くにいるというだけで、子どもたちの心は躍るものだ。しかも自分の晴れ姿を見に来ているのだから、有頂天になってしまうのも無理からぬことだ。親子で平和な家庭の中ですくすくと育ってほしいと願っている。

ホリエモンが保育士の給料が安いのは、だれにもできる仕事だからだ。とか言ってツイッターか何かが炎上したと いう話を聞いた。それほど保育者の仕事について深く理解をしているとは思えないので、議論をしたいとは思わないが、マルクスのように労働イコール賃金とい うような考えばかりの人とは限るまい。

私は幼稚園が専門なので、幼稚園について言えば30年も前から日本の幼稚園行政は幼稚園教諭の安月給の上に成り立っているということを知事や文科省に訴えてきた。確かにあの当時から給料は安かったと私は思う。それは経営者の知恵が足らなかったのと、幼稚園教師というのはいいところの娘さんで、行儀見習いに奉公に来ているようなものだというような風潮があって、まるで武家屋敷のお嬢さんが幼稚園に働きに来ているというような時代錯誤があった。

それでも幼稚園教諭に憧れる学生が多く、募集の時期には溢れんばかりの応募があった。幼稚園教師になりたいと言う動機はと聞くと決まって『子どもが好きだから』『子どもの中で暮らしたい』とか『幼稚園の時の先生が憧れだった』が定番としてあった。給料がいくらだとか言うことが先に来るような低次元の話ではなく、自分がどう生きたいかということだった。大体この職業に就くときには今でもそういった気高さを持っている保育者が多い。ホリエモンは少し失礼だな。