初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

お泊まり会と日本の社会

たった1日だけしか泊まらないけれども、子どもたちにとっては大事件のはずだ。中には強がりを言っている子もいるけれども、内心は必ず何かとの葛藤をしているはずだ。その葛藤は説明はいらないが、この日が過ぎれば忘れ去られてしまうことだけれども、それはのちの人間形成に血肉となっている。企画を立てながら、役割分担をし、あたかも子どもたちの力だけでお泊まり会ができたということを子どもたちに意識させる。そのような気づかいが子どもたちに自信を与える。保育者の影の努力にも感謝したい。

そもそもお泊まり会は夏休み直前に行い、あくる日からは長期の夏休みに入るというのが定番であった。しかしこれでは、お泊まり会直後の子どもたちの姿が見られないと言うことで、普段の土日にかけて行うようになった。これはとてもよかった判断で、お泊まり会後の登園はとても盛り上がっていて、一人一人が息づいている。お母さんに会いたいと泣きべそをかいていた子も、まったく何事もなかったような振る舞いで、周りの子に同化している。また誰も仲間が嫌なことは自然に言わないし忘れてしまっている。広くて大きい。それが子どもの世界だ。

東京都議選で『都民fastの会』が第一党になり飛躍的な進出を果たした。緑のカラーに乗り遅れまいと、自民党からも民進党からも、理念も信念もない烏合の衆が立候補し当選した。マスコミは自民党のおごりをたたき、対する民進党は散々自民党をたたいてきたが、都議選についての結果は、自民党大敗で民進党埋没。共産党が漁夫の利を得た感じである。これから自民党は襟を正して出なおした方がよいけれど、民進党はなくなってしまうだろう。都民fastなどとふざけた話ではないか。全くトランプ大統領のように他国の幸せなど眼中になようではないか。

都議会は素人集団化し、まるで民主党が政権を取った時のようにしばらくすると混乱が起こるだろう。政権を取る党はいずれの党にしてもパフォーマンスが多くポピュリズムに陥りやすい。自民党が政権から陥落したときには『国民を甘く見るな。国民はバカではない』と言ったことがマスコミを通してよく言われていたが、そんなことはない。やはり国民はバカだ。衆愚国家であることは間違いない。国民の方ばかりを向いてバカだのどうだのと言っているけれど、政治家の方がもっとバカではないのか。