初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

月刊青葉

『月刊青葉』という月刊新聞のようなものが、子どもたちの手によって発刊されることになった。その第一号のゲラができたと言って、広報係の子が見せに来てくれた。それがUSBの中に保存されていて、私の机にあるパソコンを手際よく作動して、そのゲラを取り出してくれた。私にしてみれば、目を疑うような出来事だ。なぜこんなに上手に動かせるのか。しかも原稿には、低学年でも読めるようにルビが振られてある。私にはこんな技術はないし、子どもがとても頼もしくなって、とても気分がよかった。

出来上がった委員会の報告だけれども、マンガがあり、物語がありでとても楽しんでやっている様子が伝わってくる。文章を作ったり校正したり添削したりという作業は、なかなか好きでないとできないだろう。何人かいる委員会のメンバーがどのようなローテンションを組んでやっていくのか、とても興味があり役割分担が上手にできるのかどうかが問題である。まあ基本は楽しくやれる人がやればいいのだけれど、このようなことが苦手だとか、苦手意識を持っている子がいるとしたらこの機会に興味や好奇心に火を点けてくれたら幸いだ。

土曜日はいつもの学校ミーティングがある日で、10時からの始まりに参加してきたけれど、子どもたちは熱っぽく真剣にやっているのは痛いほど伝わって来るけれども、なかなか問題解決まで進めないでいる。仕方がないと思うけれども、会議の原則なるものを教えてあげないと、堂々巡りで主催者側が行き詰ってきてしまうのではないかという懸念がある。大人でも議事法など学んだ人は少ないだろうが、これを委員会のメンバーにだけでも伝えようと思う。きっと子どもたちは吸収力があるから、簡単に理解してくれるだろう。

委員会のメンバーで決められた仕事を一生懸命にやっている子と、上手に逃げ回っている子がいるということで、委員長が涙ながらに訴えてきた。それで月曜日の5・6時間目を使って集会をしたいので時間を下さいと言ってきた。何を始めるのだかわからないけれども、会議にかけずに独断で快くOKを出した。子どもたち同士で感じる心がぶつかり合って、動き出した。こういったことを真剣に考え、勉強ばかりやっていればよいと言うということを自ら打ち消して、大切なことに気付いたことは何よりの財産になる。頑張れ皆!