初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

運動会

第二の年少の運動会ができた。第二の年少の場合は、全く延期もなしで全部外でできた。このところの天候では奇跡に近いことだ。考えて見れば幼稚園児の運動会 だから、それほど毎日のように運動会だけの練習などやる必要はない。オリンピックに出るとか、何かの大会に出るとなれば別の話だけれど、幼稚園の中の身内のお楽しみ会だから、演ずる側も見る側も楽しく時間を過ごすことができればよいと思う。ゆったりと、ゆっくりと慌てずに育てていくことが肝要だろう。

午前中で運動会は終わったが、そのときには日差しがあったけれど、今は空一杯雲で覆われていて今にも雨が降ってもおかしくはない。これからずっと晴天が続くと言っていたのに、気象庁も当てにならない。昔習ったものに観天望気というのがあって、空模様や、昆虫の動きや、空を舞う小鳥の動きで天気予報が出来たということがある。専門学的な話で、例えば風を背に受けて左手を前方斜めに差し出した方角に低気圧があるというバイスバロットの法則などがそうだ。鳥が低く飛んで虫をとっていると、やがて雨が降るというようなこと。

非常に原始的なものだが、昔の人はそうして確実に空模様の予報を出していた。 農家の人なら誰でも知っていたと言う。生きるために覚える学問というものは全く素晴らしいものがある。驚くことは他にもたくさんある。三角定規もないころから、大工さんは直角を出す方法を知っていた。曲線的な屋根などはどうして出来たのだろうか。今でも私たちは不思議の中にいるはずなのに、子どもたちときたら全く不思議がらないのが不思議。家族の会話の中で親が不思議がることをお勧めする。