初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

園長研修会

毎年この時期に設置者園長研修会がある。場所は水戸で行われるのが普通だが、今回はつくば市の東雲で行われた。午前と午後に分かれて午前の部が『教育の経済 学・教育における科学的根拠は』という耳慣れないものであったが、講師の中室牧子慶応大学教授の話を聞いているうちに、なるほど経済学的に分析するとこうなるのかということがよく解ったが、学力を生み重ねていくことに常に費用対効果を意識して話をしている。教育の経済学では非認知能力というものをどのように扱っているのだろうか。

そこのところが明快ではなかった。学力テストなどの認知能力に対して、非認知能力の重要さは、社会生活における 最重要課題ではないのか。人の幸せを求める力に関しても、認知能力より非認知能力の方がむしろ重要である。バランス良くと言うけれど、非認知能力の方が重 くなる方が、人生にはバランスがよい。また経済学だから仕方がないが、何でも数値化して視覚化できなければ説得力はないと思いがちだが、何でも数値化できるものではないだろう。費用対効果の文言が気に入らない。

午後からは幼稚園教育要領の解説を文科省の役人が来て解説する。今年の3月に決 定したもので、その資料についてすでに東京で説明を受けていたので、その資料をもとにすでに解説書を自分で作成し、自園の保育者や義務教育に関連してあるものについては小中学校の教師にも渡し、ともに研修を行っているので、午後からの研修と懇親会は割愛させていただいた。