初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

ハンドボール・低学年優勝!

昨日の試合終了後にK先生から第一報が入った。思えば3年前に初めての試合に出場した時には、殆どの子が低学年の部であったけれども、高学年のメンバーが足りずに低学年から出場した経験がある。まったく試合にならず、試合中に審判から注意を受けることは再三あって、審判も意を決したのか、試合中にルールを教えながらの試合で、それが相手チームも寛容に見守っていたことがあって楽しい雰囲気であった。そんな試合であったのに、相手チームから何のブーイングもなかったのが温かい雰囲気を作ってくれた。

そんな状況であってもめげない子ども達だから、優勝できたのだろうと思う。ハンドボールのルールを知らなくてハンドボールの試合に出るなどということは、大人の感覚ではとても恥ずかしくて出場そのものにまずつまづいて、拒否反応が出てくるのが当たり前だろう。竹刀を持ったことのない人が大勢の前で剣道の試合に出るようなものだ。だから当然打ちのめされて、見る影もないほどにやられてくる。最初から何が何だか分からないのだから、打ちのめされようがどうされようが本人たちの知ったことではない。それでも立ち上がれるという力があったということは称賛されるべきことだろうと思う。

それが今回の結果なのだ。スポーツの面白いところは、必ず結果として近い将来に表れることと言えるだろう。優勝したということで、4年生以下の出場した子どもたちが大挙して賞状とともに私のところへ報告に来た。皆の目が光っていて、顔が輝いていて眩しかった。得意そうな面持ちが、次のステップへの意欲となってみなぎっているように感じた。大きな自信となっただろう。

昼食後にミュージックフェスタの会議をしていて、予定より長引いたので全学年を見ることになった。とはいえ1・2年生は外で思い切り全力で遊ぶこと。3年生はボルタリングをすること。4年生から上は全員が5年生の部屋に集まることというように振り分けた。4年生から上の子には特に私から話さなければならないことがあった。それは自分自身の事についてである。この話は3年生以下には難しいので、4年生以上になったわけだけれども、なぜ勉強をするのかということと、なぜ成績に差がついてしまうのかということ。

担任にも話はできるだろうが、私が話した方が与える刺激が違うので効果はある。毎日家で勉強していると答えたのは半分にも満たなかった。家ではなく塾へ行って勉強しているので、家に帰ってからはしないと言う子もいる。学習の仕方が学校と塾に任せ放しである。いつもいつも塾任せにはできない。家庭学習は自分のテーマを探究したりするには絶好の場である。どこどこの学校へ入学させたいと言う願望が先走っていて、どのように生きたいのか考えるゆとりがないではないか。これで子どもはいいのかな。