初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

将来を描きにくい子どもたち

子どもたちの将来を考える時に、まずはその時の国際情勢や日本の政治経済状況、日本の社会状況を当たらずとも予測して方向を定めて教育しなくてはならないだろう。まず近視眼的に考えるならば、AIの進歩によって単純知的労働はすべての分野で人工頭脳が席巻し人間の入る余地はなくなっていくだろう。税理士や家屋調査士、行政書士、司法書士などと言った士業と言われるものは殆どがなくなっていくといわれている。公認会計士もそうだが、歯科医師も満杯状態だと言われている。歯科医師にいたっては現在コンビニの数より多いといわれている。しかし多いだけで不要になるということではない。より競争が激しくなり、維持していくのに大変だ。

ロボット産業やIT関連事業などはこれから日本の産業を引っ張っていくことになるだろう。自分の好きな世界を生きて行くなら科学者がいい。薬の開発か大学の先生になって、新たな何かを発見してほしいものだ。地球の地磁気が反転した時期があったなどの発見は興味深い。どのように反転していったのか、ゆっくりとか、一気にか。南極が北極になるというのだから、その過程を教えてほしい。それが数百万年の間に数回あったというのだから、ここ数年の間にあるかもしれない。木星のようなガス惑星にも引力が存在するのか、そのメカニズムは?。

子どもたちが選ぶ職業は、第一に他のためになるようなものがよい。そのようなものは必ず誰かが応援してくれる。自分のためのものだったら必ず足を引っ張る人が現れる。グローバリズムと言うものを私も推奨して来たけれど、これは絵に描いた餅かもしれない。異文化なものが同化することはできない。だから国境を作ったのではないか。東欧諸国の離合集散の悲しい出来事を見ればわかる。だから英国が離脱したEUにしてもそう遠くない時期に解散の憂き目を見るかもしれない。内憂外患こもごも来たるだけれども、否応なしに子どもたちはこの世界で選択して生きていかなくてはならない。保護者の皆様もじっくりと考えてみてください。