初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

授業の形態

教師の板書を忠実に書き写す授業。これは私たちが受けてきた授業の形態で、最近ではこのような一方向だけの授業というのは少なくなってきているだろう。暗記をするということに主眼が置かれていて、よく言われてきた詰め込み式授業である。activeーlearningが声高に叫ばれてきてからは、双方向的な 授業が行われるようになったと聞いている。けれども現場の教師からは、子どもたちの能力の差が著しいので、全体で双方向にクラスの授業を進めるのには難があると言った声が聞かれる。

そもそもクラスというのは、授業中になれば教師と子どもたちとしかいない。双方向にやり取りするというのが全く自然ではないのか。だがそうは思っても教師像と言うの古くからあって、そう簡単に古い体質の教師像を打ち壊していくのにはかなりの労力が必要だそうだ。 善意に前向きに色々苦心されて、今までの殻を打ち破ろうとしている教師もかなりの数いそうな気がする。前の体質が悪いというのではなくて、脳科学的に考えても授業参加型の方法が、学習の動機付けには適しているのは周知の事実である。

activeーlearningを取り入れた授業が、最近になってよく言われているけれども、もちろんその授業における学習は研修会としてやってはいるけれど、この学校では創立以来そうした授業形態で進めている。それに体験学習を第一に考えていて、脳を働かせるけれども、同時に手足でも考えさせる。今日は日曜日に機械で刈り取った稲の残りをみんなで刈り取っ て、オダカケに収めた。こうした体験が、やがて血となり肉となって、生活の知恵となっていく。時間はかかるかもしれないけれど着実に進んでいく。