ブログ

寄り添う

お泊まり会が今月末にある。

これまでは7月の行事だったが、熱中症対策として時期を早めた。

あおば台では活動の初めの”導入”を、園長がすることが多い。

いかに興味を持ってもらえる時間にするか、、、こちらも真剣勝負だ(笑)

 

「心配なこと、ないかな?」

元気よくあちこちから「ハイ!」「ハイ!」、、不安を表す素直さに感動するほどだ。

一人ずつ話してもらう。

複数あったのが「お母さんがいないと寂しい!」「住んでないから(泊まるには幼稚園は慣れていないから)」

それに対して他の子たちに意見を聞いていく。

「みんなで、手つないで寝る!」

こんな風に人の心に寄り添う姿を見ると、尊い世界に触れた気がして子どもの崇高さを感じる。

 

「いつものぬいぐるみ、持ってないと寝られない」と切実な思いが発表される。

心の中で私は『どうかな?同調して「いいよ」っていうかな?』

ところが、他の子たちにふると「幼稚園には家からおもちゃを持ってこないって約束だよ」との声。

私がぬいぐるみのその子に「どうする?」と言うと「我慢する」と。

一瞬でその子の顔が引き締まり、お泊まり会の”ねらい”は達成された!と思ったほど。

 

私は時々行事の意味って何だろう?と考える。

 

例えば運動会へ向けて活動をしている時私が子どもへ「本番」というような言い方をすれば、今は亡き塚原港園長は「子どもにとっては一瞬一瞬が本番なんだ」とただし、保育の本質に戻してくれた。

日々連続して切れ目なく流れている幼稚園の生活。

子ども達が幼稚園にお泊まりするそ日まで、子ども達の気持ちを盛り上げる仕掛けがいっぱいだ。

『ああしよう、こうしよう』と、保育者の真剣な話し合いが続く。