あおば台の保育
幼児期は1年1年が大切。
子どもが通るべき道(発達の理解)を飛ばして次へ進むと育ちのひずみが後で出てくるものです。
保育者に発達理解は欠かせません。
元気イッパイ、散らかせ散らかせ! 受容されていると笑顔が輝く!! |
こども3 |
こども5 小麦粉をこねて粘土つくり! どんなことでも、みんなでするから 楽しいのです! |
こども6 「なあに?どうして?」 は科学の芽を育てます。 |
学年別保育
◆ 3歳児 |
初めて親の元を離れ不安でいっぱい。
第一子の子については親子共々不安です。
そんな状態だから包み込むような受容が肝心です。
ことばがまだ自由に操れないので、意思を表現することが未熟で、つい手を出してしまったり足を出してしまったりします。
あっちで「エ~ン エ~ン」こっちで「エ~ン エ~ン」。
教師は一人を背負い、一人を抱っこ、 両手にはしがみついてくるこどもたち。
それでも「幼稚園が楽しい」と感じられるような保育を主眼としていきたい、と思います。
◆ 4歳児 |
3歳児に比べると急に大人になったような感じがします。
視野も広がり、ことばも達者になってきます。
仲間との関りも急速に上達していきます。
物の貸し借りやゲームなどにも約束事がおり込まれてきます。
そうすると、結構自己主張が強い子とそうではない子とのバランスが崩れ、力関係が顕著に表れてきます。
そんなときに、いつでも声の大きいものが利益を得るようなことのないように、 また周囲の圧力に声が出なかった子が自分というものの存在を強く 意識し、自分の気持ちを堂々と相手に伝えられる内面の育ちを重要視したいと思います。
この時期は仲間を欲し、知的な遊びが盛んになるときでもあり、 その分いざこざも増えてきます。
仲間との感情のもつれで悩んだりもしますが、乗り越えていけるように最大の援助をしたいと思います。
◆ 5歳児 |
私たちが主役。 幼稚園での生活ルールは完璧にマスターしています。
新入園児をリヤカーで送迎したり、 近くの田んぼの畦道で摘んできた「よもぎ」で「よもぎケーキ」 や「よもぎ団子」なるものを作りごちそうしてあげたりもします。
運動会では自分で挑戦目標(跳び箱・縄跳び・登り棒・雲梯・et c)を決めて披露します。
リレーやタイヤ取りなどの競技では、一人一人が全力を出し切り、力を合わせていくことで仲間意識を強くし、クラス意識を強めます。
勝敗に拘るのではなく、そういったことから視野を広げ、他のこどもとの心のありようを探る手がかりとなります。
3学期には「劇」をやります。セリフは自分たちが言いやすいように直したり、大道具・ 小道具も自分たちで作ります。
そうした過程の中で仲間と同じ目標 を共有することによってさらに深い仲間意識が構築されます。
仲間の存在があって自分の存在があることを、すこしでもどこかで感じて欲しいと願っています。そして卒園です。
1学期 | 2学期 | 3学期 | |
年少 | おもしろ遊び | 運動会ごっこ おうちごっこ |
劇遊び |
年中 | プレイランド | 子ども運動会 おみせごっこ |
劇遊び |
年長 | グループ活動 | 子ども運動会 遊園地ごっこ |
劇遊び |
8:00〜10:00 | 10:00〜12:00 | 12:00〜13:00 | 13:30〜14:00 | 14:00〜15:30 |
登園 (園バスや保護者の送りなど) 自由遊び |
クラス活動 |
昼食 自由遊び |
帰りの会 |
降園 (園バスや保護者のお迎えなど) 自由遊び |
こどもたちの育ち
子どもは子どもの中で育ちます。子どもが一人ひとり充実しているとおのずと良い集団ができます。
幼稚園は個と集団の質で良し悪しが決まります。
こどもたちはどのように育っていくのでしょうか?
育ちには
<個人の育ち>
<集団(仲間)での育ち>
<環境からの育ち>
があります。
<個人の育ち> |
●自分の身の回りのことは自分でできる(身辺自立)
ひとりでオシッコができる、といった基本的なことから、自分はできるんだ、できたんだという自信とともに、次のステップへの意欲がわきます。
●嫌なことがあっても自分の力で解決しようとする(葛藤)
人間関係でも学習でも、問題解決の基礎となります。
●自ら課題を持ち取り組む(自己表現)
視野を拡げ、自信を高めます。知的な発達が促進されます。
<集団(仲間)での育ち> |
●友達との関りから互いに比較したり、自分とは違う意見があることに気づく
●集団の中での秩序を身に付け、社会性を養う
幼児期の社会性とは「約束を守るともっと楽しくなる」とか「ともだちと協力すると力がいっぱいになる」といったものです。
●仲間とともに仕事や活動をやりとげる
仲間と意識の共有をし、結果について共感する連帯感を持ち、思いやりが育ちます。
●異年齢の子とのふれあいを通し、発達の違いから「年長はスゴイ」など羨望の目で見たり、「小さい子はカワイイ」などの生活意欲を高めたり優しさを養う
<環境からの育ち> |
●美しいものを美しいと感じられる
●小動物との触れあいから愛着や優しさを身につける
小動物の飼育から、役割を演じ労働する(餌をあげる、掃除をする)ことが動物たちのためになっている、という自分の存在感を明確できます。
●新しい文化・技術との出会い
読み聞かせの中から感性を育て、創造力を逞しくする。歌を歌ったり踊りを踊ったりする。牛乳パックで自動車が作れた、もっと違ったやり方があるかな?など事象に対して工夫しようとする。
こうした「育ち」のために、「あおば台オリジナル保育案」 を作っています。
当園は、21世紀を生きるこどもたちの、 太いしっかりした根っこ作りを目指して生きる力をはぐくんでいます。
子どもたちの幸せのために職員一丸となって邁進していきます。
●年間を5期に分けた期案
みんなで行う大きな活動、自由遊び、生活指導、集団作り、 領域別活動(絵画、身体表現、音楽(うた・リズム)、からだ、 ことば、自然)を設定しています。
●期案を元にした週案・日案
前述の期案をベースに週案・日案を作り、 学期毎に保育記録をまとめ、資料を作り全職員で検討します。
●多様な保育形態
保育形態は「みんなで・一人で・一斉に・自由に・集中・解放」 と多彩に展開します。