安全や環境へのこだわり

あおば台幼稚園では、子どもたちが直接に働きかける、目に見える環境以外にも、安心や安全という視点、自然環境保護といった視点が大切だと考えています。
そのこだわりのいくつかをご紹介します。

 

 <水へのこだわり>



これは、一般に店舗販売はしていない“マルチピュア”という浄水・活水器です。
NFSという中立的な検査機関が認証している検査でトリハロメタンをはじめとする83種類の有害物質の除去が確認され、またメーカー独自の検査では放射性物質(ヨウ素・セシウム134.137)のろ過テストでも、検出下限以下(ND)のデータを持っています。
東日本大震災後には、マルチピュア提供のデータを保護者にご覧頂き、安心感を深めて頂きました。

実際に美味しいですし、この水に浸した花や野菜の変化はびっくりするほどで、正に命を吹きかえしたような様子が見られます。
ミネラルが含まれているのでマイルドな水の味です。
子ども達が毎日口にするものですから安全かつおいしい水であってほしいですよね!

 

 <衛生へのこだわり>


毎年流行するインフルエンザやノロウィルスなど、感染などには気を遣いますが、単なるアルコール消毒では除去できないことが分かっています。

あおば台では衛生管理の一環として“ミニクローラ”という除菌生成水製造器を使用しています。
次亜塩素酸ナトリウムを希釈したものと同じ水が生成できて、上記ウィルスなどにも有効です。
なおかつ成分が塩と水ですので何より安全です。

子ども達が毎日元気に登園し、園生活を送れるよう、感染を最小限にとどめるための手段として、手を洗浄したり室内に散布したりと有効活用しています。

 

 <地球環境へのこだわり>


あおば台幼稚園では、フラットな屋上一面に、太陽光パネルを設置しています。
普段は見えないので分かりませんが、職員玄関前のモニターには現在どれだけ発電しているかとか、この発電によって森林が何ヘクタール分が守られたとか表示されます。
子ども達はその画面を見ては、感じたことを話しています。
太陽光発電の意味や内容を子ども達がしっかり理解することは難しいことではありますが、園長の「子ども達に負の遺産を残さないように」という願いが込められています。
今はわからなくても、環境に良いことをしているという事実が、子どもたちに何かを伝えてくれればと願っています。
地域に根差す園として、環境にも配慮したいという思いも強くあります。

 

 <音へのこだわり>


ホールや各部屋の壁には吸音板を設置しています。
耳障りな反響が少ないことも落ち着いて生活するための大切な配慮だと思います

音響機器もプロ仕様のものを使っています。
良い音は、必ず心に届くと信じています。

 

 <生活環境へのこだわり>


こちらは園舎内のホールです。
床には柔道用の衝撃を吸収する畳を使用しています。
雨の日でもいつでも伸び伸びと遊べるようにという願いです。
また、平らでステージだけが高くなっているホールはたくさんありますが、こちらは逆に中央に向かって下がっています。
この段差が遊びを豊かにしてくれるのです。

ソフト積み木を持ち出して、ジャンプ台にして遊んだりします。
こうした遊びは、全て子どもたち自身が発想したもので、毎年子ども達の間で伝承されていっています。
遊びを生み出す力は生きる力の根源です!

この写真は?何だか幼稚園とは関係ないようですが、職員しか立ち入れない、園舎の北側にある機械室です。
全館集中の空調システムで、フィルターで空気を浄化して、冬場には湿度も自動的に調整して加え、空気を循環させています。
暖房だけでなく、夏場も園舎内に循環させることで室温調整や空気のリフレッシュを行っています。
子ども達に人でも環境でも、出来る限りのことをしたい・・・。
そんな願い・配慮が目に見えないこんな所にもあります!

 

感性を育む 園庭へのこだわり

子ども達は外遊びが大好き!
その遊びの舞台となる園庭には、その幼稚園の理念や、子どもへの願いが反映されていなくては・・・と考えます。
8年前にそんな願いの元、園庭を大改造しました。
樹木が多く、川が流れ、様々な生き物がいて、オリジナルや手づくりの遊具がほとんど。
そんな園庭で遊ぶ子ども達に願っていることは・・・

①自然との触れ合いの中で、感性を豊かに育んでほしい。

②ちょっとした冒険やチャレンジをして自信を持ったり意欲や好奇心を高めたりしてほしい。

③仲間との出会いの場となり、友達と遊ぶ楽しさをたくさん感じてほしい。

豊かな感性の礎は、幼児期の豊かな経験によってに育まれると言われています。
花が咲き、葉の色が変わり、様々な実を付ける樹木の変化や、幼稚園で飼っている動物や、幼稚園にやってくる様々な生き物との触れ合いなど、日々、ドキドキワクワクする出会いを繰り返しながら、
驚き、感激し、心を震わせ、心の襞(ひだ)をたくさん作っていく・・・。
そうした経験が、物事を豊かに感じることができる心を育み、そしてそれは、相手の気持ちになって考えることのできる力につながり、人として豊かに、幸せに生きていく力の基礎になっていくと考えています。
それでは、そんなあおば台の園庭をご紹介します!

 

  園庭の樹木


カキ、イチジク、ブルーベリー・・・
園庭には、食べられる木の実がいっぱい成ります!

その他にもサクランボ、クワ、ヤマボウシなどが成ります。自分達で採って食べるのは、とてもワクワクする経験ですね!
その他にも、ドングリのできる木や、紅葉のきれいな木もあり、それらを集めたり、ままごとの飾りにしてみたり・・・。
園庭の木々は、イメージを膨らませる豊かな生活を提供してくれます。

木ではありませんが、木でできたログハウスもあります。
賑やかな園庭の中で、唯一静かに遊ぶ場所です。
中には畳が敷いてあり、絵本が並び、落ち着いて過ごせる空間となっています。

 

  草花で遊ぶ

 

あおば台では、園庭の木々の他にも、自然物で遊べるようにと意図して栽培している植物もあります。

保育者と、仲間と、そうしたものを発見しながら園庭をめぐるのがとても楽しくて大好きな子ども達です。

じゅずの実はアクセサリーや手作り楽器の中身におしろい花はきれいな色水になります。

ほおずきは中身を取るのが楽しみ。アサガオはやはり色水に。
ペットボトルに花と水を入れて振ると、素敵な色のジュースが出来上がります!

これは椿の実。中の種をくりぬいて、笛ができるんですよ。
ツバキ油でお化粧する子も!
その他にもたくさんの花が咲き、種がとれます。
子ども達の生活がさらに豊かになるように、毎年工夫して植えかえています!

 

 園庭に川や滝が!


あおば台の園庭には川が流れ、滝が落ちています!
そこは、熱い日の遊び場だけでなく、様々な命の集う場所ともなっています。

岩山から水が流れ出て川が始まります。
子ども達は水遊びが大好きなので天気の良い日には、いつも子ども達の歓声が聞こえます。

開放的に遊ぶ姿は見ていてとても気持ちがいいです。
担任の保育者も夢中になって共に遊びます。
ログハウスの床下にも川が流れていて、その下をくぐっても遊べます。
ちょっと冒険している気分です!

流れ落ちる滝も人気スポットです!
歓声を上げては通りすぎたり、修行僧のように滝に打たれていたり。
各々の楽しみかたで遊んでいます。

川の楽しみは暑い日の水遊びだけではありません。
池になっている部分では、様々な生き物を見たり採ったりできます。
アメンボ、オタマジャクシ、ゲンゴロウ、ヤゴ、水カマキリ、タニシ・・・etc
捕まえて家に持ち帰ったりクラスで飼ったり。
水辺にはいつもそうした子ども達の姿があります。

自作の舟を川に流して遊ぶ姿も見られます。
年少児などは、葉っぱを船に見立てて流したりしています。
水を用いた遊びがいつもできる環境は、更に子ども達の興味や好奇心を引きだしていきます!

 

  虫や動物との関わり


生き物との関わりも、子どもの感性を育み、命の大切さを感じていく大切なものとして考えています。

こどもたちがいつも目に触れられるクラスには、カメなどの飼育物がいます。
そして、幼稚園の庭や川で捕まえてきたオタマジャクシ、タニシ、カエルやトカゲなどをクラスで飼うこともしています。
何を食べるのか図鑑で調べてみたり、成長の小さい変化を観察したり。
不思議さや感動をともに味わいながら科学の目の芽生えも大切にしています。

幼稚園にはカブトムシやクワガタもやってくるので、捕まえてはクラスで飼っています。
多分、今頃は腐葉土の中に卵か冬越えの幼虫がいるはずです!

園庭には、子ども達の大好きなウサギやヤギ、ウコッケイがいます。
食欲旺盛なので、子どもたちも喜んで餌やりをしてくれます。
4・5月などは、餌やりだけで1日過ごすような年少児の姿もあります。
年長児は分担して飼育をします。
そうした中で、日々の様子や気付いたことを伝えあい愛着や命の大切さを実体験として感じていきます。

 

  冒険・チャレンジができる庭


「やってみたいな」「でもできるかな?」
あおば台の庭には、そうしたチャレンジし、乗り越えてそれを自信として、さらに意欲的に次に向かっていけるようなそんな遊びの環境も大切にしています。
「やってみよう!」 は、好奇心や出来ないかもしれないけどチャレンジする心を育てます。
「難しいけどもうちょっとやってみよう!」 は、目標を持って粘り強く取り組む心を育てます。
「できた!やった!」は、子どもの大きな自信となり、より色々なものに取り組んでいこうという意欲的な心や有能感・自己肯定感を育てます。
そのプロセスでは、見せて刺激をくれる年長児の姿があったりコツを教えてくれる仲間がいたり、出来たことを一緒に喜んでくれる友がいます。
こうした遊びは、個人だけでなく、仲間との絆も育ててくれるのです。

この写真に、ひとつのあおば台の願い・特徴があります。
大きな木にかかる梯子。その横に「落ちたらいたいよ」の看板。
子どもは自分を試したい。そこに成長があるのは前述した通りです。
だから「登っちゃだめだよ」ではないのです。
「落ちたらいたい」ので保育者や仲間に見守られながら慎重にチャレンジするのです。
また、こうした経験が、自分を守る力にもつながります。
転んでも手をつかない(つくことを知らない)で顔から倒れる子がいるような世の中です。
全ては経験です。何の経験もさせない行き過ぎた安全志向は子どもの自己防衛能力を奪ってしまいます。
ちょっとした擦り傷の経験が、大きなけがをしないための力となっていくのです。

これは川跳び。広いところや狭いところがあり、子ども達は自分の力と達成したい距離を考えてチャレンジしています。
年長児が「年少さんはここから始めるといいよ」と教えてくれる場面もあります。
大人から見ると川を飛び越えるのは何気ない遊びに見えますが、子どもにとってはドキドキの真剣勝負。
だからこそ達成した時の喜びや自信は大きいのです。
「先生!見てみて!」
園庭にはいつも子ども達の誇らしげな声が響きます。

これは木登り。幼児期は発達上、持久力や筋力よりもバランス・巧緻性を育むのに適しています。
木登りのようにバランスを取りながら思い思いに体を動かしていく遊びはその発達に一番いい遊びだと言われています。

これは大人気のロケット滑り台。とても大きいので既製品がなく、あおば台の特注オリジナルです。
3階の大きな滑り台をやりたかったら、2階からロープで登るしかありません。
「努力したからこそ得られる果実がある」
そうした経験をしてほしいという願いが込められています。

これはロープ登り。年長児がチャレンジすることが多いです。
目標を持って取り組む “自己課題化” ができるのは、年長の発達です。
年少児や年中児はターザンロープのようにして揺られて遊んでいます。
でも、取り組む年長児の姿に刺激を受けてチャレンジする姿が段々と見られるようになってきます。

近くのレジャー施設にヒントを受けて作った “ロッククライミング”
川をまたいでいる、ネットでできた “ゆらゆら橋”
楽しさとチャレンジ心を刺激できればと言う願いで保育者達が手作りした遊具もあります!

既製のものは雲梯や鉄棒があり、特に雲梯は女の子が好んで行っています。

まだまだ紹介しきれない、あおば台の園庭の魅力。
ぜひ一度見に来てください!!!