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絵本

絵本を読むときの自分の楽しみは、作者の背景に触れることだ。

今回の絵本に現代では使わない言い回しがあって(そういう言葉は子ども達が喜んで使う傾向もある)作者紹介欄を見ると文も作画も80代の方だった。

子どもの心を躍らせてくれる作者の年齢は、絵本には全く関係ない。

みずみずしい感性とはこのようなことなのか!

その絵本の魅力を瞬間でつかむあおば台の子ども達の感性もとても良いものだ。

 

20年位前に、「ゆかいなさんぽ」という絵本を初めて劇にした先生がいた。

その絵本の魅力を年中の子ども達が生き生きと表現した時の驚きと言ったら、当時の園長も私も『やられたなぁ!』と顔を見合わせ笑顔になった。

そしてその作者を調べたときにも本当に驚いた。

土方久巧氏は1900年生まれ。彫刻家・民俗学者で、南洋を取材して、、、とあり、絵本は本業ではなかったようだ。不思議な魅力にあふれる作画と文。

作風は、その方のたどられた生涯に深くかかわっているのだと感じた。

 

不思議な世界に誘う絵本「ゆかいなさんぽ」。

良かったら一度手に取ってみてください。