「ブラック・スライド・マントラ」(住まいる)

「ブラック・スライド・マントラ」は彫刻家イサム・ノグチが作った
すべり台の名前で、黒い石を彫ってできています。

北海道にあり、イサム・ノグチが「ここだ‼」
と思った場所につくられました。

実はもともと、そこには大きな道路が通っていましたが、
このすべり台のためにわざわざ閉鎖し、
真ん中にすべり台を設置しました。

多少傲慢にも感じますが、
イサム・ノグチは自分の彫刻家としての目と感覚を信じ、
ここに子どもの遊び場を作るという意志を貫き通しました。

イサム・ノグチはこのような言葉を残しました。

「子どもたちのお尻が、この作品を完成させる」

黒い石でできたすべり台は、長い年月をかけて、毎日毎日、
子どもたちのお尻で磨かれていきます。
磨かれて磨かれていつか無くなってしまうその日も、
子供たちが自由に笑顔で遊んでいる世界をつくりたかったのではないかな
と私は思います。

青葉台のすべり台も
明日の子どもたちの笑顔を待っています。