シーク(青葉ファーム)

忘れてほしくない、、『物語』があるよ。

アオちゃんのお墓(はか)に、お水をあげてくれてるんです。

いいえ、私が言ったんじゃないですよ!
頼(たの)まれなくたって、

きみが、自分で気づいたことさ

意外に(?)思われるかもしれませんが、
私はあまりファミリアで、自分の意見を言ったりしないです。
(2年前はめぐみ先生と、一緒に毎回たくさんのお話をしてましたけど♪)

キホン、私の役割は、「壁(かべ)」です。
彼らの目の前に立ちはだかる、壁なんです。

だからジャマだなーって思われるだろうし、
うるさく感じたり、きゅうくつな思いをさせることもあるし、
ときにラクガキされたりもします(笑)。

お子さまに対しての保護者の方の役割も、
きっと似たものなんじゃ ないですか?

こんな話、よくします。

「壁は不自由さと不快感を、きみたちに与えることもあるだろう。
邪魔に感じたり敵対心を持ったり、とにかく厄介に感じるものさ。
ただ、人によっては、そこから何かを学べることもあるんだって。
それは与えられるものじゃないけれど、気づける人もいるんだって。
きみはどうだろう? 私には…よく分からなかったよ(笑)。
ただ君が誰かに、『壁になってくれ』って頼まれたら、ヤダなーって思いませんか?
損な役割だって感じないか? 壁になりたくてなる人なんて、いないんじゃない?!
私はじぶんがオトナになって、そんなことに 気づいたよ。

教師として、ひとつの考え方を、私はきみたちに示したい。

カベは 目の前に立ちふさがる、邪魔なものかもしれない。
でも、それだけじゃない…。マイナスのものだけじゃ ないんだよ。

たとえばきみが疲(つか)れたときは、カベに寄りかかればいい。
たとえばきみが倒れてしまったときは、手を伸ばし、触れて、

カベを支えにして 立ち上がればいい。

独りだけよりも、もっとラクに立てるはずだから。
カベがそばにあると、困ったときとか、辛いときには、便利だったりするよ。

きみを支え、たすけてくれるもの。それがきっと
壁の正体さ。

押すことも引くことも、魔法の呪文も必要ない。
ただ自ら“それ”を信じて、手をのばせば
いいだけさ。そこに支えがある」


― ねぇ 先生、驚かないでね。今さっき思いついたんだけど、
もっと多くの人に分けてあげたいから…そのまま配るんじゃなくて、料理したものをあげたいんだけど、、いいかな^^?



もちろん。いいよ。
ただね、その気持ちをずっと、忘れないでね。
心に残しておけばその種は、きみの未来を咲かせるさ。

金木犀の花に気づいたのは、私じゃなくて
やっぱりきみだったね。

その香りでそっと包んでほしい。

思い出してほしい、『物語』があるよ。

じょうずにできたら、これ あげる♪