給食とお弁当が半々の理由を聞かせてください。

 こんなエピソードがあります。
入園したての頃、息子に「幼稚園で、お母さんを思い出すことある?
どんなときに思い出す?」と聞いたそうです。
わが子は、きっと不安になったときに思い出すのではないかという予想に意外な言葉が返ってきたそうです。
「思い出すことあるよ。それはね、お母さんの作ってくれたお弁当を食べるときだよ」と…。
そしてそのお母さんは「お弁当と給食が半々と言うのはとてもバランスがいいと思います」と話してくれま
した。
あおば台幼稚園は園内で給食を作る自園給食です。
そして、作り手の給食スタッフが子ども達の中に入って、一緒に食べるので子どもの「おいしかったよ」
と言う声や、食べているときの表情をじかに目にすることによって、作る意欲となっているように感じます。
食べる量は個人差が大変大きいので、よそった後で担任が少し調整をします。
今は、平気で残すような時代ですが、自分の分は全部食べるということを願っての調整なのです。
そのために、平気で残す子は殆どいないのです。
「嫌いなものでも一口でも食べようね」と働きかけ、また、周りの
お友達がおいしそうに食べる姿が刺激となり、少しずつ食わず嫌いから“食べてみようかな?”
というように変わってきています。
温かいものを温かいうちに食べさせたいと言う思いで始めた給食が、
実は、子ども達の心をもあったかくしているものになっていると感じているこの頃です。