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NEW 園長ブログ

二園の年中の交流

 

18日に2園の交流があった。年中さん同士の交流は珍しい。

つくばのあおば台第二幼稚園の年中さんが土浦のあおば台幼稚園へバスで遊びにやって来た。

 

普段バスを使っていない子もいるし、クラスのお友達と一緒にバスに乗るというところから期待が広がっているはずだ。

 

昨日の帰りの会で、担任から今日への意識を高めてもらっているから、今日のイベントは全年中さんの大きな期待で始まっている。

 

つくばの子ども達にとって、ここにしかない避難用滑り台がとても長いのですぐに遊び始めた。そして人工の川や岩山など、大人気となった。

ひとしきり遊ぶと昼食になった。

その後はホールでゲームを二種行った。

「パタパタゲーム」「じゃんけん列車」。

 

カードの裏表を返して自分の色にする「パタパタゲーム」は担任も入り本気で行ったからゲームを一層盛り上げた。

子どもは、大人が本気で遊んでくれることが大好きだから、楽しさも増していく。

 

パタパタゲームはつくばのあおば台第二幼稚園が、じゃんけん列車は土浦のあおば台幼稚園が勝った。

引き分けということで『よかったー!』と心で小さく叫んだ。

時間となり、お別れの時間。

大きな声と動作で別れを惜しむ子ども達の姿があった。

 

今日はちょっとした『遠足』となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年少さんの劇あそび

今日はあおば台第二幼稚園(つくば市)の年少さんの保育参観だった。

保育参観でおうちの方に観ていただくのは、歌2曲と、劇+踊り。

年中さんや年長さんの演じるのを観て、自分も!と、並々ならぬ張り切りようが伝わって来た。

生まれて来てまだ4年ほどの子ども達にも、モチベーションが必要だ。

モチベーションがなければそれは、やらされていることになる。

今日のモチベーションは「大好きなおうちの人に観てもらう!」という、モチベーションとしてはこれ以上ないという日。

 

今まで、ペアの子や他学年の保育者に観てもらったりしたのだが、通して行うのは今日で3、4回目(クラスによって違う)

『エッ?そんなに少ないの?』と普通は思うだろう。

でもここは子どもの主体性を育てている幼稚園だ。繰り返し同じことを練習させることはない。(大きい学年は、「劇がしたい!」と求めてくることはあるが、、、)

 

保育者のサポートのもと、一人ひとりが力を出して演じている姿や無心に家族に向かって歌っている姿には感動する。

成長や発達には、ご家庭はもちろんだが、幼稚園にあっても日々の小さなことの積み重ねがこうした姿になると感じた。

子ども達、保護者の皆様、そして導いてくれた保育者にも感謝だ。

 

 

 

生活発表会、その後の様子(年長)

発表会が無事終わった。

発表会後には役を変えて行い楽しむのだが、今日は、年長さんがステージで行っているのを観ることができた。大感動!の幸せ時間だった。

主体的に進めている子ども達。

いつもより多い人数の22人が一つの劇をしている。

どの役をするかも自分たちで決め、調整し、全員が監督になり、全員が道具係(大道具の出し入れ)、全員が演者だ。

別の子がやっていた役なので当然、セリフが違ったりという現象が起きる。

誰かが「ちがうよ、こうだよ」などと言う。

すぐに軌道修正して止まることなく進む。

1役に5人も6人も張り付いて進行していたが全くやりづらそうではない。

真剣に楽しそうにしている。

まるで「だるまさんがころんだ」とか、「ドロケイ」とか集団遊びをしているようだ。

子ども達にとっては、すべてが集団遊び!!と気づくと戦慄が走るようだ。

40年以上この世界にいてこれに気付いたのが今日だったからだ。

あおば台の保育はすごいな!子ども達がすごい!と、そんな感動に包まれた瞬間だった。

 

 

 

 

 

3歳児の決意(*^o^*)

お漏らしをしてしまった年少さんの男の子。

明るい先生の声が聞こえてきた。

「これはお水かな?それとも、、、」と先生。

「これはオシッコ、、」と男の子。

 

担任はとても忙しく、クラスの他の子ども達に声をかけていたので私がその子の着替えについた。

本人の着替えがちょうど切れていたので園のものを渡した。

「これは、どうしたの?」と、自分のもので無い事に不思議がった。

私とのやりとりで、だんだんに納得して着替え始めた。

すると突然「ぼくもう、おもらししないことにした!」

その言葉はまるで宣言のようだった。

その子の中に、『大きくなるんだ』という意識が強くなったのかもしれないが、その決意はしばらく私の心を温かくし感動したので、何人かの先生と共有した。

その子の、なんと可愛いかったことか!

こんなことが毎日起きている、それがあおば台です。

絵本

劇遊び用の絵本が、担任によってセレクトされている。

今回は年中の絵本を見せてもらった。

絵本を読むときの自分の楽しみは、作者の背景に触れることだ。

今回の絵本に現代では使わない言い回しがあって(そういう言葉は子ども達が喜んで使う傾向もある)作者紹介欄を見ると文も作画も80代の方だった。

子どもの心を躍らせてくれる作者の年齢は、絵本には全く関係ない。

みずみずしい感性とはこのようなことなのか!

その絵本の魅力を瞬間でつかむあおば台の子ども達の感性もとても良いものだ。

 

20年位前に、「ゆかいなさんぽ」という絵本を初めて劇にした先生がいた。

その絵本の魅力を年中の子ども達が生き生きと表現した時の驚きと言ったら、当時の園長も私も『やられたなぁ!』と顔を見合わせ笑顔になった。

そしてその作者を調べたときにも本当に驚いた。

土方久巧氏は1900年生まれ。彫刻家・民俗学者で、南洋を取材して、、、とあり、絵本は本業ではなかったようだ。不思議な魅力にあふれる作画と文。

作風は、その方のたどられた生涯に深くかかわっているのだと感じた。

 

不思議な世界に誘う絵本「ゆかいなさんぽ」。

良かったら一度手に取ってみてください。

 

 

ハッピーエンドがいいわけ

今日から3学期。

久しぶりに会った子ども達のパワーはすごく、3学期の園生活に期待感をもって登園してきたことを感じた。嬉しい再開となった。

あおば台幼稚園の「ありんこ組」は満3歳になったら入園できるクラスで、今日から2人の新しい友達を迎えた。

初登園の2人は後方にいて保育者の近くに座っていたが、司会者がその2人に注目させ、「新しく入って来た”ありんこ組”のお友達です。これからみんなよろしくね」と伝えると、さっそく前の方に座っていた大きいクラスの子ども達は、後ろ向きになって2人に注目してくれた。

『何を思ってその子を見ているのだろう』との私の問いに、子ども達の表情が『わかった!あの子だね』と言っていた。

3学期。これまでの園生活の集大成となる生活が始まった。

 

ここからは、昨日のブログの続きの話。

至極のドラマを見せてもらったと感じたのは自分の心が満たされたからだったが、幼児にとって、お話の最後はハッピーエンドが良いとされている。

子どもが絵本の世界に入り、自分の気持ちを絵本の登場人物(動物)に重ねて、最後にハッピーエンドだと『あ~良かった!』と安堵する。

その安心感こそが、幸せの原動力となる。

夜なら安心して眠りにつける。

そんな役割を、すぐれた絵本は果たしてくれている。

 

これから年中長の子ども達は、絵本をもとに劇遊びの活動に入る。

あおば台は、やらせでない劇遊びをする。

今日は始業式で、楽しいことが始まるよと伝えた。

年少さんは年上の子たちの刺激を受け2月に入ってから始める。

先生たちはその準備に余念がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

至極のドラマ

新年を迎え昨日から出勤している。

2学期の子どもの資料を先生達が読み込んで話し合った。

もう35年位続いている風景だ。

子どもの話をしていると子ども達に会いたくなるのはどの職員も一緒だ。

子どもの心に触れると無意識だが自分の心がまろやかになっている。

そういえば12月末にこんな光景に出会った。

駅のホームに見送りに来た親子がいた。

一生懸命車内に向け手を振っているのは小学生の1年生くらいの男児。

母親もそばにいたが下の子かな、3歳くらいの男の子の手を握って並んで立っていた。

やがて電車が走りだし見えなくなると男の子は母親に背を向けて下を向き動かなくなった。

あふれる涙を腕でぬぐっている感じだった。

『母親に背を向けたのは恥ずかしさかな、ぐっとこらえているのは男の子だから?』、、、

すると母親が空いていた方の手でぐっとその子を抱き寄せた!

その子はすぐに母親の方に向き直ってお腹に顔をうずめて泣いていた。

 

すこしすると、3人は母親を真ん中にしみんなで手をつなぎ階段を下りて行った。

 

『良かった~、おかあさんがすぐに抱き寄せてくれて、、、』

そんなには長くない時間だったが、私にとっては至極のドラマに感じられた。

 3人の親子には一切の会話がなかったのが印象的で、その分こちらの想像力が増してしまった。

子どもの心が満たされるのを見られるって、なんと幸せなことか。

今年も子どもの心が満たされることを願い見守っていきたい。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

研修

昨日、八王子の「なかの幼稚園」で行われた研修に、保育者が2名が参加した。

早朝に出発し夜に帰宅。

今日少しお話を聞いたが疲れた様子も見せず楽しそうに話してくれ、当園で出来る保育の工夫などたくさんのお土産を持ち帰ってくれた。

 

保育改革をした30年以上前に、八王子からの長距離をものともせず、土浦のあおば台まで来てくれて保育の指導をしてくれた恵子先生もいて、懐かしさもいっぱいの研修になっただろう。

その昔恵子先生から、子どもの作品(絵や制作物)について「同じような出来栄えは良くない」「見栄えはよくなくて良い。その子の個性が表れる事が大事」の言葉を頂いた。

その後私たちの見方も指導も変わり、今では子ども達の作るものや描くものは、一人ずつの違いが保障されている作品になっている。

当時は子ども主体の保育を、あたふたしながら行っていた。

あたふたは今でいう一生懸命にも通じる。恵子先生はそんな”あたふた”をいつも優しく受け止め、私達の気持ちを盛り上げてくれた。

 

あおば台の保育の基礎に関わってくれた先生達とその志を継ぐ仲間に会えた研修会。

いつも子ども達にもらっているプラスのエネルギ―に加えて、外部のパワフルで明るいエネルギーを補給できた研修会に感謝です!

スマホの影響

 

60年以上前に登場したテレビ。普及し始めると「テレビを見ているとバカになる」と言われるようになった。

私も聞いたことがあるけど、みんな見ていたから気にならなかった。この、「みんなしているから気にならない」という状態が、スマホに対する今の世間の感覚ではないかと思う。

 

スマホもテレビも、見ている時の脳の状態は良く似ていると聞いた。前頭前野の働きに関係する。特にスマホは働きがストップしてしまうそうだ。

 前頭前野は、人間が人間らしく生きるための大事な部分だそうだ。

子どもを守るためにできる工夫はないかと思っているが、そんなときに飛びこんできたのが、オーストラリアのニュース。

 

オーストラリアで、「SNSの使用を16歳まで禁止する」というニュース!

 

”オーストラリア議会は、11月29日までに16歳未満の子どもがSNSを利用することを禁止する法案を可決しました。

アルバニージー首相は29日朝、記者会見を行い「今回の法律で親と子どもの会話が変わり、その変化はオーストラリアの子どもたちにとって害を少なくし、より良い結果をもたらすことになる」として、子どもと保護者のための法律だと述べました。

この法律は、SNSの運営会社に16歳未満の子どもが利用できないような措置を講じることを義務づけるもので、違反した場合は最大で4950万オーストラリアドル、日本円でおよそ49億円の罰金が科されます。

保護者や子ども自身への罰則はありません。

オーストラリアでは近年、子どもたちがSNSにのめり込み、日常生活や心の健康に悪影響が出ることへの懸念が高まっているほか、悪質ないじめにあったり、性被害にあったりする事態が相次ぎ、保護者を中心に規制を求める声が高まっていました。

オーストラリア政府は、利用者の年齢を効果的に確認する方法を検証した上で、1年後をめどに施行したいとしています”(以上NHKニュースより抜粋)

 

やはりスマホを含めネット社会になるほどに色々な危険性があるのだ。

その危険が子ども達に起きないよう、世の中の大人が、子どもに関心を持つ優しい社会にさらになると良いなと思っている。

 

 

 

 

 

前の記事 タイトルの訂正

前の記事のタイトルは、「スマホの影響」でしたが、そこまで触れていませんでした。

次回とさせてください。