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NEW 園長ブログ

年少さんの劇あそび

今日はあおば台第二幼稚園(つくば市)の年少さんの保育参観だった。

保育参観でおうちの方に観ていただくのは、歌2曲と、劇+踊り。

年中さんや年長さんの演じるのを観て、自分も!と、並々ならぬ張り切りようが伝わって来た。

生まれて来てまだ4年ほどの子ども達にも、モチベーションが必要だ。

モチベーションがなければそれは、やらされていることになる。

今日のモチベーションは「大好きなおうちの人に観てもらう!」という、モチベーションとしてはこれ以上ないという日。

 

今まで、ペアの子や他学年の保育者に観てもらったりしたのだが、通して行うのは今日で3、4回目(クラスによって違う)

『エッ?そんなに少ないの?』と普通は思うだろう。

でもここは子どもの主体性を育てている幼稚園だ。繰り返し同じことを練習させることはない。(大きい学年は、「劇がしたい!」と求めてくることはあるが、、、)

 

保育者のサポートのもと、一人ひとりが力を出して演じている姿や無心に家族に向かって歌っている姿には感動する。

成長や発達には、ご家庭はもちろんだが、幼稚園にあっても日々の小さなことの積み重ねがこうした姿になると感じた。

子ども達、保護者の皆様、そして導いてくれた保育者にも感謝だ。

 

 

 

生活発表会、その後の様子(年長)

発表会が無事終わった。

発表会後には役を変えて行い楽しむのだが、今日は、年長さんがステージで行っているのを観ることができた。大感動!の幸せ時間だった。

主体的に進めている子ども達。

いつもより多い人数の22人が一つの劇をしている。

どの役をするかも自分たちで決め、調整し、全員が監督になり、全員が道具係(大道具の出し入れ)、全員が演者だ。

別の子がやっていた役なので当然、セリフが違ったりという現象が起きる。

誰かが「ちがうよ、こうだよ」などと言う。

すぐに軌道修正して止まることなく進む。

1役に5人も6人も張り付いて進行していたが全くやりづらそうではない。

真剣に楽しそうにしている。

まるで「だるまさんがころんだ」とか、「ドロケイ」とか集団遊びをしているようだ。

子ども達にとっては、すべてが集団遊び!!と気づくと戦慄が走るようだ。

40年以上この世界にいてこれに気付いたのが今日だったからだ。

あおば台の保育はすごいな!子ども達がすごい!と、そんな感動に包まれた瞬間だった。

 

 

 

 

 

3歳児の決意(*^o^*)

お漏らしをしてしまった年少さんの男の子。

明るい先生の声が聞こえてきた。

「これはお水かな?それとも、、、」と先生。

「これはオシッコ、、」と男の子。

 

担任はとても忙しく、クラスの他の子ども達に声をかけていたので私がその子の着替えについた。

本人の着替えがちょうど切れていたので園のものを渡した。

「これは、どうしたの?」と、自分のもので無い事に不思議がった。

私とのやりとりで、だんだんに納得して着替え始めた。

すると突然「ぼくもう、おもらししないことにした!」

その言葉はまるで宣言のようだった。

その子の中に、『大きくなるんだ』という意識が強くなったのかもしれないが、その決意はしばらく私の心を温かくし感動したので、何人かの先生と共有した。

その子の、なんと可愛いかったことか!

こんなことが毎日起きている、それがあおば台です。

絵本

劇遊び用の絵本が、担任によってセレクトされている。

今回は年中の絵本を見せてもらった。

絵本を読むときの自分の楽しみは、作者の背景に触れることだ。

今回の絵本に現代では使わない言い回しがあって(そういう言葉は子ども達が喜んで使う傾向もある)作者紹介欄を見ると文も作画も80代の方だった。

子どもの心を躍らせてくれる作者の年齢は、絵本には全く関係ない。

みずみずしい感性とはこのようなことなのか!

その絵本の魅力を瞬間でつかむあおば台の子ども達の感性もとても良いものだ。

 

20年位前に、「ゆかいなさんぽ」という絵本を初めて劇にした先生がいた。

その絵本の魅力を年中の子ども達が生き生きと表現した時の驚きと言ったら、当時の園長も私も『やられたなぁ!』と顔を見合わせ笑顔になった。

そしてその作者を調べたときにも本当に驚いた。

土方久巧氏は1900年生まれ。彫刻家・民俗学者で、南洋を取材して、、、とあり、絵本は本業ではなかったようだ。不思議な魅力にあふれる作画と文。

作風は、その方のたどられた生涯に深くかかわっているのだと感じた。

 

不思議な世界に誘う絵本「ゆかいなさんぽ」。

良かったら一度手に取ってみてください。

 

 

ハッピーエンドがいいわけ

今日から3学期。

久しぶりに会った子ども達のパワーはすごく、3学期の園生活に期待感をもって登園してきたことを感じた。嬉しい再開となった。

あおば台幼稚園の「ありんこ組」は満3歳になったら入園できるクラスで、今日から2人の新しい友達を迎えた。

初登園の2人は後方にいて保育者の近くに座っていたが、司会者がその2人に注目させ、「新しく入って来た”ありんこ組”のお友達です。これからみんなよろしくね」と伝えると、さっそく前の方に座っていた大きいクラスの子ども達は、後ろ向きになって2人に注目してくれた。

『何を思ってその子を見ているのだろう』との私の問いに、子ども達の表情が『わかった!あの子だね』と言っていた。

3学期。これまでの園生活の集大成となる生活が始まった。

 

ここからは、昨日のブログの続きの話。

至極のドラマを見せてもらったと感じたのは自分の心が満たされたからだったが、幼児にとって、お話の最後はハッピーエンドが良いとされている。

子どもが絵本の世界に入り、自分の気持ちを絵本の登場人物(動物)に重ねて、最後にハッピーエンドだと『あ~良かった!』と安堵する。

その安心感こそが、幸せの原動力となる。

夜なら安心して眠りにつける。

そんな役割を、すぐれた絵本は果たしてくれている。

 

これから年中長の子ども達は、絵本をもとに劇遊びの活動に入る。

あおば台は、やらせでない劇遊びをする。

今日は始業式で、楽しいことが始まるよと伝えた。

年少さんは年上の子たちの刺激を受け2月に入ってから始める。

先生たちはその準備に余念がない。