初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2002年10月の記事一覧

もう!疲れる!

 北朝鮮の拉致問題で、横田めぐみさんの15歳になる娘さんがインタビューに答えていた。一見して利発そうな純朴無垢な少女である。インタビュアーの質問の意図がよくわからないので、堪え難くなってあちこちとチャンネルを回していたら、平沢拉致問題議員連盟事務局長に「平沢さんのやっていることは間違っているよ」と言っているのを耳にして、そこでチャンネルを止めた。テリー伊藤と言う色眼鏡をかけたいつも変な帽子をかぶって登場するタレントである。
 「5人の被害者を北朝鮮に返すべきだよ。残された子ども達はどうするの」とテリー。平沢さんは「拉致した加害者に渡すわけには行かない。現状を回復させることが第一である」「その上で子ども達を日本に呼ぶ」。「北朝鮮を怖がりすぎだよ。とりあえず北朝鮮へ返して子ども達に合わせて日本に一緒に帰ってくるのが望ましい」とまたもテリー。この発言は、あたかもテリーは子ども側に立って子ども側の味方のように受け取られる危険性があるが,売名的で木を見て森を見ていない。24年間も娘や息子の安否を気遣い,生きていることだけを信じて暮らしてきた家族の前で発言できるような事ではない。一緒に討論に参加していた司会者も、高速道路公団問題で忙しい猪瀬さんも、やんわりと焦点を外していたけれど、あのような社会的無知な発言は、多少なりとも顔が売れてきたタレントは厳に慎むべきであると私は思う。石原都知事と親しそうに話をしている番組を見たことがあるけれど,石原慎太郎の薫陶は受けていないようだ。

 チェチェン武装組織がモスクワの劇場を乗っ取って、ロシアにロシア軍をチェチェンから引き上げるように要求したが聞き入れられず,今日未明ロシア軍特殊部隊が突入し首謀者を殺害700名の人質を解放した。こんな芸当は日本にはできないだろうな。誰か死んだらどうする,人名は地球より重いとか言って犯行組織に言いなりになって,おまけに大金をくれてやる。海外へ行っても日本人がよく狙われるのもうなづける話だ。今問題になっている‘よど号事件‘もそうだった。人命に関わることでは常に及び腰で、その後になって事態をもっと深刻にしてしまう。何が正義なのか毅然とした決断が求められる顕著な例であろう。
 今回の拉致問題でも、政府がもっと大きな声でアナウンスしていたら、これほどまでの問題にならなかったろう。戦争になることが怖い、テポドンが怖いと言う卑屈な為政者による不作為が生んだものである。日本国民を守れない政府など無用であるとしみじみ思う。他国の国民を拉致することは犯罪行為はおろか戦争行為である。もっと以前に判っていたはずなのに返す返す残念でしかたがない。
 多分日朝正常化交渉の中で,拉致問題と核開発の断念がすぐ前にあるハードルであり,その後に相互に請求権の破棄を確認し経済協力問題に入っていくのだろうが,拉致された家族の賠償請求権は留保すべきだ。
しかし不思議なことがある。日本では不景気で職に困り,各家庭では切り詰めた生活をしているにもかかわらず、他国に何兆円と言う援助ができるのだ。国も地方も税収不足といいながら何故そんなお金があるのだろうか。そのマジックを教えていただきたい。何故介護保険料が値上げされ,雇用保険や社会保険が値上げされ固定資産税が下がらないのか。何故日本に敵対しているところに日本国民の税金が投入されるのか。日本国民をないがしろにして外国へ良い顔をしているのではないか。政府の説明が必要だ。

不満は言っても言っても切りがない。私の周りを見渡すと,勝者はいつも慈悲深く謙虚にして寛容である。その反対の敗者に最も近い位置にある者は,いつも悪言多く他を許さず卑屈である。不満ばかりを連ねると本当に口が曲がってしまいそうだ。しかしもう少し許してもらおう。
保育所がぐっと幼稚園よりになりそうな気配がする。これは保育内容ではない。保育内容と言うか運営内容はぐっと幼稚園が保育所に近づいてきている。それは保育内容は時間延長とかを保育所に近づけ補助金は幼稚園に近づけるものである。幼保一元化は台所事情から加速されそうだ。
この調子でいくと、楽をして子育てをしようとしている親と対立していたのでは、そう遠くない将来において、我が幼稚園の経営が成り立たなくなるだろう。園バスは家の前まで、預かり保育は親の望む時間まで,小学校の先取り教育,あれやこれやの早期知的教育,子どもへ絶えず監視の目と,指示語と怒声,しっかりして、親の手を煩わせない子どもを望む。オーヤダヤダ!子どもはみんな窒息死してしまうぞ。
やはり小学校をやらなければならないだろうな。そう言えば私の友人が、具体的に小学校を立ち上げる設置認可を県に提出した。後で提出書類を見せてもらおう。ガンバレ大久保博之!私にもやらせてくれっ!