初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2015年6月の記事一覧

ファミリアオリンピック

朝3時半に目が覚めて外に出てみたら霧雨模様であった。ヤフーの天気予報が信じられなくなった。それからと言うものは寝付かれずにうとうととしていたら5時過ぎにTTから電話があり『どうしますか?』ということだった。テレビでの天気予報では、霧雨のような雨模様も9時には上がり、あとはくもり空が続くと言うことであった。雨が上がるということだから、決行しようということで決断した。しかしスタートしてからも霧雨は続き、幼稚園の子どもたちももうすぐ集まるのに、困った空模様である。良かったことは熱い日でなかったので、子どもたちの体調の心配はいらなかった。

朝から駐車場係をしていただいたお父様方に感謝いたします。それも用意周到に運動会だというのに合羽持参である。学校行事なるものは、誰かしらが手助けをしてくれないとうまく行かない。初等学部は、子どもの人数は少ないけれども、やることは他の小学校と同じように時間をかけているので、このような日には塚原学園全体で後押しをして盛りたててくれている。幼稚園の先生方や保護者の方にも感謝したい。競技には親子とも出っぱなしという感があって、全く疲れるファミリアオリンピックである。

子どもたちは手抜きをせずに最後までやり抜くと言う姿勢がとても好感が持てる。というよりそんな子供たちが大好きだ。良く見てみると保護者の競技などでも、大人であっても手を抜くようなことはしない。そのような真摯な態度が子どもたちの一生懸命さを育てているのだなと、一大発見したような気持ちだ。子どもたちも、教師も保護者も一つになってファミリアを盛りたててくれた。久しぶりに充足感を感じる。心から感謝をしたいと思います。『ありがとうございました。そしてお疲れさまでした』。

明日晴れるかな?

明日はファミリアオリンピックの予定日であるけれど、明日は何処の天気予報を見ても晴れるような気配はない。朝から天気予報とにらめっこであるけれど、にらめっこをしても予報が劇的に変わることはなくても、何とか変化をして欲しいと願っているのだ。お昼ごろには出来ないだろうと言う結論を出して、幼稚園には日曜日に延期すると伝えてしまった。ところが午後3時半ごろにヤフーの天気予報では明日は曇りだと言うことを幼稚園から行ってきた。慌ててヤフーを開いてみると確かに雨マークが消えている。3日前から天気予報を気をつけて見ていたけれど、どうにも土曜日は助かりようがなかった。これもツキなんだろうか。

普通ならば学校行事は家庭行事よりも楽しみにするというのがこの時期の子どもたちの普段の心理状況である。仲間関係が優先するということもあるけれど、みんなの前で両親や家族の方に自分の晴れ姿というか、自分がしっかりと仲間の中(社会の中)でも堂々といると言うことを認めてもらいたいのだ。それは成長を確認して褒めて欲しいという願いでもあるのだから、どんな失敗をしようが、良いところをしっかりと見て褒めてやってほしいものである。それが大きくジャンプするきっかけにもなることは確かであるのだから。学習態度にもよい影響を与えることになる。

6年生が校内で行う宿泊学習について2月に延期するということを言ってきた。みんなで話し合ったらその時期が一番よいということになったらしい。なるほど素晴らしい民主主義である。強い者の意見がまかり通るなどはない、大人よりも内面が育っているではないか。人数が少ないから、周りがよく見渡せるのか、細かいところまで報告をしに来た。これで修学旅行一本に絞れるなどと言っているらしいが、行き先のブリーフィングを忘れないようにと釘を刺しておいた。釘を刺したつもりだったが、彼らはすでにその準備に取り掛かっているようである。

昔『今を生きる』という映画があった。主人公の教師はユダヤであったのでナチスドイツから迫害を受けながら、子どもたちに自分の心のままを一生懸命行きなさいと言い伝えている。しかし何度も親の中傷で、生きざまを変えなければならないことがあった。最後には自分を生きることの素晴らしさを体得し、ナチスに連れて行かれる教師の後姿を子どもたちが見送るといった映画であった。多分保護者の皆さんが少年少女の頃の映画であって、中には見たという方もおられるだろう。だれかに生かされているのではない、自分自身が生きているのだということを強く主張できる子どもであってほしいものである。