初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2018年1月の記事一覧

劇遊びが盛ん

幼稚園では劇遊びが盛んに行われている。幼稚園での劇は、子どもたちに無理のない楽しさが前面に出るように注意をしながら指導している。今日は第二幼稚園の年長さん劇を観てきたが、一緒に観ている年中や年少の子が目をまん丸にして興味津々の様子。この子たちと、少し話をさせてもらった。支離滅裂で、何を言っているのかよく聞いていないと理解できないこともあるが、総じて言えることは『かわいい』である。そばにいてくれるだけで生命力を分けていただけるような気がする。お子さんのいる家庭は、良いことばかりではあるまいけれど素晴らしい天使と同居しているのだから、元気を出して頑張ってほしい。

勿論初等中等部に来ても同じことが言えるが、このところ初等中等部へは子どもたちがいる間に来れるときがなく寂しい。幼稚園では子どもの顔と名前が一致しないことというより、顔しか覚えていない。初等中等部では顔と名前が見事に一致する。

最近よく思うことだが、人間にとって何の興味もなく、欲望もなく、希望もなく、切磋するものもない状況のときに、一体何が面白くて生きているのだろうと。人生の勝利者とは、よく長生きした人だと聞く。本当にそうだろうか。つい100年前まで人生50年と言われていた。今から考えると短命であるけれども、それは疫病ではなく戦争があったからだろうと思うけれども、そう思うと現代人はすべて人生の勝利者である。いくら長生きしても、考える力もなく、希望もなく、欲望もなければ生きていても息を吸っているだけではないか。私はそんなのは嫌だ。

6年生の進路

6年生を終了すると当然のことながら中学生に進級する。義務教育や小中一貫校ならそのまま中学生に進級できるわけだが、このところ中等教育という中高一貫教育をする学校に人気がある。この辺では名渓中高が最初だと思うが、出来たときには昔の東京教育大学のOBが集まって設立したとあってすごい人気があった。私の先輩のご子息やご令嬢がこぞって試験を受けてそこへ入学したので、いいところの子どもたちが行くところかと思っていたら、しばらくして筑波大学入学者が上位を占めていると聞いて思わず『すごいな!』と思った。しかも医学部も結構いたと聞いて二度びっくりだった。

最近では江戸川取手が小中学校に進出してきて人気があるが、何といっても一番人気があるのは並木中等教育学校だ。東大進学率が高いと言うことであるが、東大進学率の高いのは県内では土浦一高である。次に水戸一高で、今のところ次は江戸川取手だ。いずれ並木中等教育学校が頭角を現してくるだろうが、県内不動の一番は土浦一高だ。何故土浦一校がこれほどまでにレベルが上がったのかと言うと、研究学園に住む科学者集団の子供たちが土浦一高を目指したからにすぎない。おかげで地元の子たちが一高を断念し、二番手の学校を選ぶようになってしまった。

保護者はなんだかんだ言ってもやはり学力重視なのだろうなと改めて思う。青葉台の理念は学力向上は勿論のこと、幸せになる人柄の向上が一番である。高い学力を持ち人柄もよいという人は数多くいるだろうが、『幸せになれる人柄』に絞りたいものだ。自立し自分の人生を自分の頭で考え『幸せへの道』を選択のできる人。なぜならこの世に生を受けた究極の目的は、人がそれぞれに幸せにになるためで、学問もそのためにある。一生懸命勉強しても幸せになれなかったら、何かが間違っている。

 

サバイバル

年初にホームページのレベルアップをするということで工事中になってしまって、年頭のご挨拶ができなかったことをお詫びいたします。私はこのページをアップすることしか出来ないので、何がどのように便利になったのかはよく分からない。何人かの職員がこのために時間をとって研修に行ったのだから、きっとものすごく便利になっているのだろうと思っている。ところがちょっと勝手が違う。昨日サバイバルのことを時間をかけて書いたのに、一時保存にしたら消えてしまって、また書きなおしてもう一度保存にしたらまた消えてしまった。悔しくてしばらくそのままにして、気を取り直して今書き始めたところだ。

サバイバルはそもそも幼稚園の子供たちと、私の自宅に隣接している背の高い草藪のところで度胸試しみたいにして始めたのがきっかけだ。自分の背丈よりも大きな草藪というのは少し不気味だ。仲間と一緒になって手を握り締めながら草藪から出られるところまで歩くというのは、結構度胸のいるものだ。なにしろ一寸先が闇なのだから、みんなで声をひそめながら歩く。仲間の手を握っているけれど、握った手に汗が垂れる。

 それが小学校ができてからは、学校の周りを回る耐久レースのようなものに様変わりしてしまったけれど、幼稚園の子も小学生と一緒にかけるので気合が入る。『はぁはぁ』と息を切らしながらも、目的地を目指して頑張っている。小学生も幼稚園の子たちが頑張っているのに気を抜くことは出来ない。そう言った相乗効果があって楽しく出来た。駆け足から帰ってくると温かいうどんが待っている。小学生の素晴らしいところは終始幼稚園児に気を使って、うどんを食べるときにも、先に譲ってあげるとか、食べ終わるまでじっと見ていてあげるとか大変な気配りである。もともと青葉台の小学生は、生まれがよいのか育ちがよいのか優しい子ばかりだ。

早く食べ終わった順から広い校庭に出て小学生と一緒に遊ぶ。小学生もよく付き合ってくれる。狭い幼稚園の庭ではなくて、馬を買うほど広い小学校敷地だから、十分に遊びも堪能できただろう。丁寧に企画をしてくれた小学校教諭と幼稚園教諭に感謝である。それに小学校の子供たちにも感謝したい。ありがとう。