初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2014年1月の記事一覧

餅を焼いた

昨年の餅つき大会で大量ののし餅を作ってくれたので、その餅を小さな四角に切って、子ども達の口にちょうど良くしたものを炭火で焼いた。あおば台は山の前で、第二は倉庫の前で焼いた。どちらの園も炭おこしが上手で、私が園に行って焼き始めようと思った時には真っ赤に燃えていて熱くて近寄れないほどであった。ジョイフルで購入したアウトドア用のコンロであるが、その中で燃え盛る炭を均等にならして焼き始めた。

焼いた餅を醤油につけてのりでまいたものを、クラスの数だけそろうと担任が子ども達の先頭にいて、座るところを探して着座すると、皆がそろって『いただきま~す』と言っておいしそうにほおばる。皆とても行儀が良いのには驚いた。こんな時は『しっかりやらなければ』という気持ちが前面に表れてくるようだ。『先生!』『家でもおもちを焼いて食べたけれども園長先生の焼いたお餅は超おいしい』と、涙が出るようなおほめの言葉も頂いた。

次々と焼きあがってくるお餅がトレイの中に並べられるが、それが自分のところへは来ないということが理解できると、何だかんだとお世辞を並べていた子はどこへやら姿を消してしまった。子ども達の他愛のない言葉や、ありったけの賛辞を並べてくれる優しさに、しばし恍惚としていたけれども、ふと次の餅焼はいつにしようかと考える。お雑煮にして食べようかとも考えた。

初等学部でも同じようなことをしたけれども、アウトドアで炭火焼ではなくて、職員室で石油ストーヴを囲んで、私一人がちまちまと餅焼をする。ストーヴも正面に長いこと座っていると、腿のあたりが火傷しそうになる。ぐっとこらえながら焼きあがった餅を大きなお皿に乗せて、クラスごとに配達をする。まるで子ども達のサーヴァントだ。サプライズだからクラスのドアを開けた時から子ども達の歓びの歓喜に満ちた顔が飛び込んでくる。子ども達と一緒にいる歓びの一瞬である。これがたまらない!。