初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2014年2月の記事一覧

フィンランドのような

フィンランドの国民が資源のない国家が生き延びていくには、教育に力を入れる以外にないという結論を出して、大体所得の45パーセントから50パーセントの税金を納めることに同意をして今の体制がある。日本でも所得の多い人は50パーセントぐらいの税金を支払う人もいるだろうし、消費税が10%になればさらに税金は多くなる。税金というのは固定資産税や、市民税、社会保険税、源泉税、なじみはないだろうけれども労働保険税などもある。会社を経営している人は世界一高い法人税などがある。

考えてみれば結構税金を支払っている。フィンランドは国家予算の12%を教育費に支出している。それで大学まで無償で進学できるようになっている。勉強の嫌いな人が学歴を取得するために大学へ行こうとしても、高校の卒業試験で大学入試の資格を得なければならないから、それは無理だ。しかし職業を選択する場合でも専門の学校があって、そこから向学心に燃えて再度大学に入ることもできる。良い制度に感じる。

日本の官僚は最高の学歴を持って国の行政を仕切っている訳だが、国民のためにというよりは省内の組織を守るために汲々としているように映る。天下りだとかわたりというものが国民の血税を自分たちのために使ってしまう。それでは頭は良いけれど人が悪いではないか。そんな人ばかりではないけれど、天下りとわたりだけでも相当な予算が付けられていることは確かだ。

そのお金で学校の一クラスの定員を減らすとか、保育所を建てるとかいうように考えられればいいのだけれど。そんなお金で制度の変更などできないという人がいるかもしれないが、一度にやらなくても何年度からやるという風に計画すればできる。なかなかフィンランドのようにはいかないけれども、義務教育の学制を決めたのは日本の方が早いのだから、もっと真剣に考えてもいいのではないか。

今日は豆まき。幼稚園でも初等学部でも子どもたちの歓声と同時に鬼の役になった教師は子ども達から逃げながら、子ども達にとっては楽しい時間であったろうと思う。しかし豆が少ない。初等学部では豆を鷲頭神ではなく指に挟んで鬼にめがけて投げる。投げた後にすぐさま下を向いて『リサイクル・リサイクル』と言って豆を拾う。豆まきだか豆拾いだかわからない。それでも子どもたちが楽しい顔をしていればそれでいい。