初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2015年4月の記事一覧

子どもたちと向き合う

これは幼稚園でも初等学部でも一緒であるが、子どもたちを上目線でも下目線でもいけない。教員はややもすると子どもたちより上だという意識がある。だから教えなければならないという感覚。上なのは年齢ぐらいなものだ。年齢だけは死ぬまで追いつけられることはないから、上であると思っても良いけれど、人間的に人間力などはどうだ。それに知識の量はどうだと問われれば、人間力については、子どもたちに追い越される可能性が大である。知識などは最も顕著に追い越されるだろう。その分彼らは覚えなければならないことや、身につけなければならない知識の量が、我々よりはるかに多い。

教師にとって一番大切なことは子ども達から慕われることだ。基本的にこれが機能しないといくら知識を伝えようとしても子どもたちから拒絶されてしまう。そうなっては悲惨だ。子どもたちから慕われるようになると、子どもたちの生活は能動的になり、脳が活性化されるから、子ども自らのやる気という内燃機関が動き出すので、放っておいても子どもたちの知識は蓄積される。だから教えようとしなくても、子どもから好かれる教師になることが先決である。そのような状況が、教師自らが作りだせたとしたら、教師として至福である。だから内発的動機付けには色々と試された研究があるけれども、人的信頼が一番身近にある。

建設委員長の高橋さんが、小中学校の連結の話を書いているけれど、これは文科省で決定したことなのだろう。私は知事が中央教育審議会に知事として出席して、そのような議論が昨年からあったと言うことを垣間聞いていたので、このことなんだなと言うことが理解できた。小中学校の件については、この初等学部を作る時から話をしていたので大変興味がある。そうなるともう一度私が考えたことを、振り出しに戻してやれるということだ。