初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2017年6月の記事一覧

清流の魚は息苦しい

誰もが正義であるなどとは最初から思っていないし、マスコミのバカ騒ぎにもくみしようとは思わない。しかし世の中中庸な部分があって、その辺で生きて行こうと思っているが、その中庸な幅がどの辺りにあるのかよく分からない。昨今の都議会の選挙にしても、爆発的な支持をえているものが必ずしも正義ではない。むしろ政治家の正義などあてにしてはいけない。そして正義づらしたマスコミも同類である。世の中に権力や差別がある限り純粋な正義などあるはずがないのだ。私自身が正義だなどと毛頭言うつもりはないが、今は少なくともそれに近い生き方をしたいと努力している。

獣医学部の新設については、もう10年も前に申請がなされていると聞いたけれど、そうであるならば民主党時代の産物である。その民主党は官僚主導の行政国家から、政治主導にしようと大ナタを振った。政治主導というのは『総理のご威光』があって当たり前ではないか。自民党も昨今の不祥事には情けないが、民進党も軽すぎる。忖度があったとかなかったとか、この社会は忖度で成り立っているのに。

学校の授業には『道徳』と言うのがある。教科書もあって、本屋にも並んでいる。私の机の上にもそれらしき本が何冊かある。私はそれらを読んで感心しながら読んでいるが、生徒の前で『道徳』として教えるのには、自分の人間性からしてためらいがある。どこまで清く話をすればよいのか実際のところわからないのだ。恥じらいがあるのだ。それほど厚顔無恥にはなれない。自分に正直でなければ、どんなに立派なことを言っても子どもたちには伝わらないからだ。

明日はいよいよ制服を作っている業者さんが来て、中学女子のスカートの色を決める。すぐに決まるのかどうか分からないけれど、私と女子生徒の話で、後は誰にも相談していない。『チェックがいい』とか『水色が入っていた方が涼しいよね』とか話をしている。彼女たちは自分でお金を払うわけではないから発想に縛られない。後で悲しませることがないようによく考えて、小学生女子もみんなで納得のいくようにしたいものだ。一応小学生女子にも相談したと言っているけれど。