初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

理事長・園長のちょっと言わせて

物言えば唇寒し・・・

 「物言えば唇寒し・・・」なんとやら。木枯らしが吹く頃になって、風小僧とやらが耳もとにやってきて「園長のちょっと言わせて・・待ってるよ」とささやいてさーっとどこかに消えていってしまう。やおらどっこいしょと言って重い腰をあげて机に向かう。
 知恵や知識や思考は水みたいなもの。それを飲んで乳に変えるものあれば毒にするものあり。いわんや、子どもの前に立つ大人は乳に変える努力を払わなければならない。
 当然のことながら、子どもに言を発するとき、行動で示すとき、それなりの責任を伴わなくてはならない。幼稚園という公の幼児教育機関にあるものが、そのくらいの認識がないとすればそこに通う親子は悲惨である。
 親に信頼されない教師、親に信頼されない幼稚園、子どもに信頼されない親、子どもに信頼されない教師、親に信頼されない子ども、家庭生活においても一般社会にあっても信頼のない世界は真っ暗闇だ。これもまた悲惨である。互いに身近にいながら不幸なことである。

 ある幼稚園では朝から教師の声がキンキンと鳴り響き、指示命令調の怒鳴り声がマイクを通して聞こえてくる。だから近所ではあまり評判が良くない。しかし園児はあふれんばかりだ。その幼稚園を批判していたご父兄の子どももまたその幼稚園に通っていた。これまた不幸なことだ。
 どこかに魅力がなければ、我が子を通わせたりはしまいとしばらく探ってみると、長い時間預かってくれるから楽だ。給食だから楽だとの返事。子どもが邪魔なのかと詰め寄りたくもなってくる。
何も知らされない子どもはもっと不幸だ。その上何だかんだととやかく、時には理不尽な叱られ方も経験しなければならないのだから割に合わない。だから預かり保育は子育て支援ではなく子離れ支援ではないかと言いたくもなる。
 「子どもが邪魔なのか」と詰め寄るのはこちら側の思い過ごし。その親は自分の都合の良いときに子どもにいてほしいらしい。それでも子どもは大好きだという。どこか頭の配線が1本切れてやしまいか。
 自分の好きな時間に子どもと一緒にいたいと願っている親が案外多いのかもしれない。それは愛しているとは言わないだろうと言うと、愛しているという。愛他心と自己愛が混同してしまっている。典型的な自己中心型である。ある少年がバーチャルな、あるいはフアンタジーでもいいけれど、その世界に入り込んで犯罪を起こしたことはまだ記憶に新しい。バーチャルな世界は、この少年や親のように独り善がりなものである。子どもの発達うんぬんよりも、まず大人が未成熟である動かぬ証拠である。
 近頃男女共同参画社会などという舌をかみそうな聞きなれない言葉が飛び交っているようだが、では今まではそうではなかったのか。女性に男性と一緒に働けと無理矢理奨励しているようだ。男女ともに同じ能力を持っていることは認識しているが、男女のもつ特性を重視し大切に扱うことが不可欠である。このような子育てを軽視した風潮に歯止めをかけなければ、少子化現象は益々激しくなるだろう。

 話があっちこっちへ飛びながらだいぶ長い間駄弁を労した。前後した話を校正するのは読む側にお願いするとしてもう少し紙面をお借りしたい。
 HPを開設してから2ヶ月が過ぎて、だいぶ掲示板も賑やかになってきた。HPは利点もあり、また使いようによっては危険な代物であると忠告を戴いたのは他ならぬ?おやじ倶楽部?の面々であった。だからなのか、なかなか投稿しないようだ。危険やそのリスクばかりを強調して動こうとしなければ何も始まらない。私にとってのHPは、純粋な保育サービスであるから何も心配はしていない。ただニュースのところで、右籾とつくばの幼稚園で写真の枚数や、記事の多少によって親の見方が変わることを懸念してくれた保護者の方がおられたことに感謝したい。現在のところ操作の覚えたてで面白がっているふしもあるが、段々慣れるにしたがって互いの幼稚園で検討することになるだろうと思っている。これからも、偏見や中傷を恐れずに発言し行動していくつもりでいます。
 右籾のあおば台では今日から1・2歳児の未就園児の保育が始まった。とは言っても毎日ではなく幼稚園に負担をかけない日時がベースになっている。平均すると1ヶ月に2回ぐらい。預かり保育のような子育て支援には賛成できないけれど、このような子育てに不安を持っている保護者に、適切な助言を与え不安を取り除いてやるような子育て支援にもっと力を入れるべきだろうと思う。いずれ陣形が整えば第二幼稚園でも始めたいと思っている。
 初めて幼稚園で1・2歳児が保育されている状況を見ることが出来た。とてもかわいかった。保護者ともども力を合わせ大切に育てていきたい。

初めに・・・肩のこらない程度に・・・。

ちょっと言わせてせて・・・・・「言いたい放題」より少しはこっちのほうが柔らかいかな。自分自身でも顔が少しばかりきついので、なるべく文章の方は柔らかくしなくてはと内心努力はしているのですが、思い余ってフライングする場合もあります。
 文章を修飾して見ても、顔を化粧で隠そうとしても、着飾って自分以上に見せたがっても、所詮空しい抵抗であることは良く分かっているつもりでいます。原価計算のしやすい内容にしたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。 またよく更新をいつ頃にするのかという問い合わせがあります。一旦決めてしまうと、時間に追われるようになってしまう怖れがあるので、できれば1ケ月に1~2回というくらいにしておいた方が約束を守れそうです。
 それでは次の機会にお会いいたしましょう。