初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2018年1月の記事一覧

劇遊びが盛ん

幼稚園では劇遊びが盛んに行われている。幼稚園での劇は、子どもたちに無理のない楽しさが前面に出るように注意をしながら指導している。今日は第二幼稚園の年長さん劇を観てきたが、一緒に観ている年中や年少の子が目をまん丸にして興味津々の様子。この子たちと、少し話をさせてもらった。支離滅裂で、何を言っているのかよく聞いていないと理解できないこともあるが、総じて言えることは『かわいい』である。そばにいてくれるだけで生命力を分けていただけるような気がする。お子さんのいる家庭は、良いことばかりではあるまいけれど素晴らしい天使と同居しているのだから、元気を出して頑張ってほしい。

勿論初等中等部に来ても同じことが言えるが、このところ初等中等部へは子どもたちがいる間に来れるときがなく寂しい。幼稚園では子どもの顔と名前が一致しないことというより、顔しか覚えていない。初等中等部では顔と名前が見事に一致する。

最近よく思うことだが、人間にとって何の興味もなく、欲望もなく、希望もなく、切磋するものもない状況のときに、一体何が面白くて生きているのだろうと。人生の勝利者とは、よく長生きした人だと聞く。本当にそうだろうか。つい100年前まで人生50年と言われていた。今から考えると短命であるけれども、それは疫病ではなく戦争があったからだろうと思うけれども、そう思うと現代人はすべて人生の勝利者である。いくら長生きしても、考える力もなく、希望もなく、欲望もなければ生きていても息を吸っているだけではないか。私はそんなのは嫌だ。