初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2017年4月の記事一覧

北のカリアゲ君

『蟷螂の斧』の如し。カマキリは象に対しても刃を挙げて向かっていこうとする。その気概は良いにしても、それは一度見せてくれればそれでよし。何度もやっていると、オオカミ少年のように相手にされなくなる。そして最後にはオオカミに食われてしまう。核を持たない国の方が持っている国よりも多いのだから、その国の仲間入りして平穏に暮らし、北朝鮮の国民を飢えから救ってやったらどうだ。核を持っても使えないし、他国への脅しにしかならない。それを維持していくにはまた莫大なお金がかかる。何をそんなに恐怖感を持っているのか。韓国が北へ攻めてくるとでもいうのだろうか。金王朝の瓦解を恐れているのか。

誰か有名人が『日本を巻き込まないでくれ!』といったことを米国向けに行ったそうだが、これもまた社会観と言うか、世界観に乏しい発言ではないか。冷静に考えてみれば、日本が米国を巻き込まなければ朝鮮半島の危機に関してはなす術を持たないではないか。米国の後ろ盾がなければ何も進展を見ない。いつも口先だけの抗議で拉致問題然り手も足も出せない。その上中国に『日本は黙っていてもらいたい』などと高飛車に出られると、しゅんとしてしまう。小笠原付近で、日本のサンゴ礁を根こそぎ持って行ってしまった中国漁船に対しても、取締りの船がないと言ってさせ放題であった。情けないではないか。

日本の法律で縛られてしまっていると言い訳をしているけれど、法律は国民の生活を守るためにあるはずなのに、外国の漁船を守るためではない。駄目なら法律を作ればよいけれども、中国をあまり刺激しないほうがよいなどと、どこの国の議員なのかわからないうつけ議員がいることも不幸なことだ。

新入生歓迎餅つき大会

あまり派手さはないけれど、毎年のことながら新入生歓迎餅つき大会をしている。みんなが餅が好きと言うのもある。中学生の男の子がいるから、つき手はあまりある。しかも若くて力があるから、出来上がった餅はすべすべしていて見るからにおいしそうである。つき手も上手だし、愛の手を入れる子どもたちも上手だ。小学生全国餅つき大会なんていうのがあると、多分わが校は県で勝ち残り全国大会に出ても日本一がとれるのではないかと思うくらい見事だ。

けんちん汁があるけれど、これの味付けは私がやることに決まっているようで、子どもたちが調味料とかを持ってきて『よろしくお願いいたします』などと言って柄杓を片手に頼みに来る。本当はだれがやってもいいのだけれど、私にわざわざ出番を作ってくれているようだ。幼稚園の餅つきのときには、保護者が40人以上来るので、大人の姿がよく目に入るけれども、学校では子どもたちが中心だ。だから応援団がいたりと役割ができていて、餅つきは活気がある。

いつの間にか大きくなってしまった子どもたちだ。頼もしい限りだ。これからがどのように生きていくのか、慎重によく見ていかなくてはならないだろう。

のんきな日本

水面下では在韓邦人の救出作戦などシュミレーションを行っていると思うけれども、国内にいる日本人はどのような覚悟で、どのような対応をすればよいのか、用意をする分には行き過ぎはない。何と言っても命がけなのだから。性急に避難命令など出してしまうと非難の的になるけれど、とにかくこのような経験は政府の高官でさえ初めてだろうからなかなか難しい。その点韓国などは夜間外出禁止令などつい35年前にはまだ施行されていたので、退避の仕方を知っている国民が多い。

じたばたしてもしょうがないと思うのは、私の年齢なら良いけれども、これから生きがいを求めて生きていく人たちには酷な話だろう。何も起こらなければよいけれども、北のカリアゲ君はタナボタで権力を掌握したので国家間の闘争などの経験もない。米国とのやり取りもまるでテレビゲームを楽しんでいるようで危険この上ない。核実験をしたら間違いなく戦争になるだろう。

私が35年前に欧州を旅行したときには、何処に行っても核シェルターがあったことに驚いたものだ。欧州は陸続きだから危機意識が高い。このような状態が続くのであれば、学校にも核シェルターが必要になってくるのではないか。せめて退避場所にする丈夫な防空壕が必要になるかもしれない。サリンを空から落とされたらどうすればよいのか。政府のある機関が防ぎ方を国民に伝えたようだ。サリンは空気より重いから高台に逃げるか風上に逃げる。ゆっくり揮発するのでそばにいると危険。

危険は去ったわけではない

北朝鮮が中距離弾道弾の打ち上げに失敗したと報じられている。実のところ、やるぞと言う意思を見せて置いてわざと失敗させたのではないか。米国のかなりの圧力のある中大陸弾道弾のような長距離ミサイルを発射させることは精神的にも難しい。しかし核武装は北朝鮮の生命線だから、必ずやるだろう。日本のコメントなんか何も気にしてはいない。北朝鮮は必ずやると私は思っている。日本にミサイルが飛んで来なくても日本経済は混乱するし、平和ボケしている日本に脅威の現実を突きつけるだろう。

米国はカールビンソンを派遣して脅しをかけたが、北朝鮮は度重なる脅しにはびくともしないし、例えば米国が本気になって空爆を実施した場合そのリスクは計算されているのだろうか。そのリスクをきちんと計算しているのはむしろ北朝鮮なのではないか。韓国は空爆には反対だろう。そうでなければこれだけ危機をあおっておいて、ソウルの街が普段通りに展開しているというのはあり得ない。空爆が始まってからではソウルの人たちは逃げ切れまい。だから例えば北朝鮮が核実験を仮にしたとしても、米国は手足を縛られたままだ。なすすべがない。空爆を抑えているのは韓国なのだ。

出来ないことを百も承知だから、米国は最後の切り札として中国を揺さぶりにかけた。中国の国家主席はトランプの軍門に落ち、為替操作の件は不問にされた。窮鼠猫を噛むの例えがある通り、このまま危機は通り過ぎたとは言えない。戦争になれば韓国の国民が雪崩を打って日本に助けを求めに来るだろう。韓国の戦争難民である。この分では必ず起こる。桜を観るどころではないのだ。

ところで学校の桜は満開である。桜も学校の歩調に合わせてゆっくりとしているから、近所のソメイヨシノの桜の花が散り終わったころにやっと満開である。何も急ぐことはないじゃないか。『大器晩成』というではないか。また『散る桜残る桜も散る桜』という。世のある姿を桜の花に例えるなんて粋なものだ。

不穏な朝鮮半島

北朝鮮が核実験を行ったら米国が先制攻撃を仕掛けると明言している。カールビンソンの一団が攻撃をするにしても、国内にある第7艦隊が攻撃に加わることにしても、日本との事前協議の対象となるなどと政府は悠長なことを言っている。もしも本当に攻撃することが現実になったら事前協議などの手続きを踏むのかどうかわからない。そんなことは作戦の手の内を相手に伝えるようなものではないか。シリアに放ったトマホークでさえ米国民は事前に知らされてはいないだろう。

サリンが弾頭につけられて、日本や韓国に打ち放されたらどうなるのか。韓国は当事国として戦争のど真ん中にいるのだろうが、日本を攻撃する場合には長距離弾道弾が必要だ。その先にサリンをつけるということだが、サリンを防ぐにはどうしたらよいのか民間防衛も真剣に考えて、国民に用意させることも必要なのではないか。まさかそんなことにはなるまいというような正常性バイアスは危険である。スイスのように率先して平和主義を唱えるなら完ぺきな防衛力が必要である。

私の住んでいるところには自衛隊があるから標的になる可能性も多少はある。米軍が駐留していないから、第一義的に狙われることもないだろうが、何と言っても幼稚園や学校があるから、できることならそんな物騒なことにはならないでほしい。しかし自分の身は自分で守るという鉄則は、いつもどこかに考えておく必要があるだろう。

学校の校庭の真ん中にある桜が咲いた。ソメイヨシノではないので、桜が満開だと世間で騒いでいるころはまだ学校の桜は静かに沈黙を守っている。やっと今日あたりになって、桜が咲いているということに気がついた。多分月曜日には満開になって、そのあと2~3日で散ってしまう。花の命は短くて・・・・・。