初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

2017年10月の記事一覧

30年度園児募集が開始された

両園ともに兄弟のいる子や卒園児の兄弟、または幼稚園と何らかのつながりを持っている保護者は優先枠として9月の最終日に受付を開始する。何らかのつながりというのは、お子様があおば台のクラブに入って保育を受けているという意味で、私とつながりがあってもどうにもならない。もうすでに受付は終了したが、幼稚園探しをしている保護者は大変だ。最初に子どもたちが通う学校は幼稚園だから、私立幼稚園の精神を理解して入園させるのは骨が折れる。

幼稚園には、あおば台のように子どもを中心とした保育形態もあれば、一斉保育のような教師を中心とした保育形態もある。また、保護者が喜びそうな小学校先取り教育みたいな保育形態もある。子ども中心というのは、子どもの主体的な動機を大切にして、保育者が子どもを必要以上に引っ張らない保育とでも言った方がわかりやすいだろうか。この保育は保育者であってもすぐに理解するのは大変そうで、ここで何回か公開保育をしたことがあるけれど、保育者の質問が矢継ぎ早にあった。私たちも保育改革をしたころには大変な思いをした経験がある。

説明会に1日来たぐらいで幼稚園のすべては理解できないのが当たり前だが、入園してから考えると言うのでは、後戻りがうまくいかないのが幼稚園の入園のシステムだ。これは地域の幼稚園との和合や親睦を考えて、あえて決まりを作って逸脱しないように互いを牽制したことから始まる。そのことが保護者にも良いことだと色々考えて全員が合意の上で決められたものだ。その頃は園児数が少なかったのか園児の奪い合いがひどかったような気がする。絶対数は現在の方が少ないはずだけれど。

ワクワクの会とか言うところに 所属している人たちも優先枠としてカウントされた。昨年はやめようと言うことだったが、今年はまた復活したようだ。通常のワクに入れない人たちが困るので はないかとか、閉め切りましたと言ってしまうのはあまりにも無情でないか。断られて親子でとぼとぼと帰る後姿を、平気な顔をして見送ることができるか。いつもこの時期になると受付の保育者を責めてしまう。自分でもどうしようもなくているのに。後ろ姿に手を合わせて謝っています。