理事長・園長のちょっと言わせて
インフルエンザ
インフルエンザという小さな悪魔がわたしの体内を侵している。31日の夕方近くであっただろうか。急に頭が重くなって意識が朦朧としてきた。女房が何度か耳元でお医者さんへ行こうと囁いていたけれど、自分ではどうして良いものか判断がつかなかった。 結局1日の昼過ぎごろ女房が病院と連絡を取り合って、診察してもらうことになった。
半分気を失っている状態で車に乗り込んだが、車に乗り込むときにも女房が私を抱き上げようとするのだが、私の体重が重くて、あっちへフラフラこっちへフラフラと女房にしては大変な思いで あったろう。私を車に乗せるときも、車の中にいるときも絶えず女房が「大丈夫だからね」「心配いらないからね。ずっと一緒についているからね」と声をかけてくれていた。
到着して主治医の前に行ったときに、すぐさま入院させてくれるように頼んだけれど、願いは聞き入れてもらえなかったので、そのまま気を失ってしまった。気を失ったと言ってもところどころは覚えていて、うまく情景がつながらないだけだ。ちょっとベットへ横になって点滴を打ってもらう事になったが、その際も女房がわたしを支えようとして私の背中に手を回すのだが、どうにも私を支える体力がない。それを見かねた主治医が急いで車椅子を用意してくれた。
点滴を途中でやめ、薬局の薬を飲んだほうが良いと主治医の究極の判断なのか、すぐに処方箋を出してもらい近くの山口薬局に飛び込んだ。起き上がることもできず立ち上がることもできず、重心を失った黒い物体が待合室の長椅子のところで横たわっている。女房が私のそばに寄り添って「いま薬を出してくれるからね。それを飲むとすぐに治るからね、心配いらないからね、すぐ帰れるからね」と言っていた。
係の薬剤師が私のそばに寄り添い真新しい白衣も気にせず私のそばにひざまづき「すうすう吸って、ずっと吸って下さい。それを4回やります」と言って丁寧に対応してくれた。なんだかその優しさに涙が出てきた。その人の名前は健太郎と名札に書いてあった。
家に帰る途中でも「あしたになればもう全て終わっているから、大丈夫だからね」と言っていたけれど、次の日までまで眠ってしまっていてよく覚えていない。目覚めたときにはすごく爽やかで純白の風が部屋の中を通り過ぎて行って、そこには尖ったものがなく、全てが柔らかく包まれていて、いま自分は臨死体験をしているのではないかと思ったくらいだ。何も考えなくても、何を知らなくても時間はすぎて行く。死ぬときってこんなものなら何も恐れることはないな。
がっかりした!
宇都宮さんが都知事選を撤退した。野党統一候補を一つに絞って戦いたいと言うのが思惑だろうが、やはり宇都宮さんは共産党の党員だったのではないか。党派に縛られていなかったら問題なく出馬することが出来る。党派に縛られない都民党などで出馬することは難しいのだろう。鳥越さんなんかはかなりの知名度があるし、野党統一候補にならなくても戦えるのではないかと思うけれども、素人の浅い考えなんだな。考えてみれば全くの無所属で何処の党派にも属さないで支援を受けない知事などは日本にはいない。茨城県の橋本知事は、前回は自民党の反対を押し切って勝てた。数少ない知事だろう。無党派だけれど現存する野党とはくみしない。
私は宇都宮さんの政策の演説を聞いたことがないので一度聞いてみたかった。勿論私が都民であっても一票を投じることはないけれども、どんな戦い方をするのか楽しみにしていた。これで三つ巴戦になったけれども、増田さんと鳥越さんの一騎討ちと言うのが大方の予想だろう。自民党が謙虚であれば勝てる気がする。もっとも政治の中で謙虚であると言うことはどのようなことかというと、反対派の意見も取り入れて政策を推し進めるということだろうが、それでは民主主義の大前提である多数決の原理から遠のいてしまう。私も政治家にあこがれた時代もあったが、よほどの体力と図々しさがないと務まらない。頭もよくないとだめだ。
これはたんに東京都の問題ではなく、日本の首都の長を決めることだから『私には関係ない』とうそぶいていても、オリンピックを控えているということもあって無関心を決め込むことの方が難しい。華美にはならない実力のある人になってほしいものだ。いずれにしても31日には結果が出る。体に気をつけて健闘を祈るとしか言いようがない。皆さんこの暑いさなかに、大声張り上げてぺこぺこと頭を下げて、体がもつのだろうか。
今日はとっても暑いようで、初等学部の子どもたちに会うたびに、『かき氷が欲しい!』という挨拶ばかり聞かされている。そんなもの用意されているわけではないから、知らん顔していたけれど。草取りをしている先生も汗びっしょりで、子どもたちも先生たちも本当に頑張っているようなので、近くのスーパーに言ってソフトクリームを買ってきた。子どもたちはギャーギャーと歓喜の声。これがまた嬉しい。
色々あるな
鳥越さんが東京都知事選挙に出馬すると言うことが正式に決まったようだ。野党四党の枠組みの中で出ると言うことだが、出馬と同時に古賀さんと言う経産省出身の人が鳥越さんの記者会見に現れて鳥越さんに出馬をお願いしたという。古賀さんはそれ以前に野党四党の枠組みの中から出馬を打診されていた人だ。あまりにもでき過ぎな選挙戦だ。出来レースをあたかも突然起きたようなやり方は大人げないし、恥ずかしいことだ。鳥越さんはニュ-スキャスターを長らくやっていて知名度もあるけれど、リベラルではない左翼である。
同じ左翼から出馬する宇都宮さんの方が骨がある。如何にも骨っぽい左翼である。鳥越さんの出馬の弁について納得行かない。彼は参議院選挙の結果をみて大きく世の中が右に傾いているようなことを言って、それに危機意識を持ったから都知事選に出るという。それなら国政に出るべきだろう。自分の年齢も考えて、一つ花を咲かせたかったのだろう。あくまでも彼の言い分には大義はない。かつて競馬を辞めた知事がいたけれど、それはすぐに復活してしまっている。野党四党の枠組みで出るとかいうのは、まったくの戦術であって思想がない。
ファミリアの報告を毎日聞いているけれども、この学校の子はまじめな子が多いからやるときはきちんとやるし、ちょっとでも外れたことをするとみんなでそれを問題にして、しっかりとした自浄作用ができている。ファミリアで学習する子がいなくなったなどと、学校を辞めていった保護者が言っているけれど、とんでもない話だ。中学校も出来たことだし、ここの子の潜在的学力の高さを、これから顕在化して、勉強したいという子はすべて土浦一高へ行かせてやる。そのくらいの力はある。しかし興味を示さない子は何処の子でも無理だ。
寄宿舎が完成する
2016/07/12
寄宿舎が完成する
| by 塚原 港
寄宿舎はほぼ完成した。周りの足場は取ってしまったし、部屋の中の床もきれいにできている。後は家具類などを運ぶだけになった。通水試験も、通電も終わって、引き渡しが8月1日と決まった。これは7月の終わりの週には毎年行っている穂高の研修があるからだ。ちょうど茨城の幼稚園協会の研修と重なってしまったけれども、両方にうまくいけるように手配してほしい。ところで寄宿舎の名前が決定した。『志峰館』という名前にした。
ここで人間を人間らしく育てる。自分だって半人前の人間だけれど、いつもどうあるべきかを教師たちと議論している。みんなで力を合わせて、素晴らしい学校にしていこうというのはいつでも合言葉になっている。幼児期の発達理解がベースになっているので、子どもたちの心を大切にすることができる。何といっても大切なのはその子自身を生かすことだ。勉強だけが良く出来ても駄目だけれど、多くの保護者はとりあえず学業の成績の良い子を求める。案外それも大切なことだけれども、もっとすごい人間になりそうな『芽』が育っているような気がする。
そんな『芽』を見落とさない学校生活を保障してあげたい。それには毎日の子どもの様子をつぶさに報告できる教員の結束が必要だし、子どもを見る着眼点を磨きあげなければならないだろう。毎日の職員会議での報告で、私はそれを聞き逃さないようにしている。
あおば台がオアシスに来た
あおば台の年長さんと年中さんが合同でオアシスに遊びに来た。並び方を教えているわけではないけれど、すぐに整列できるのはどうしたわけか
幼稚園にあるプールより相当大きいから、色々なことができる。オアシスの防水は分厚いラバーでできているから、そこを素足で登ったり降りたり、滑り台にしたり考えられる遊びを工夫しながら遊んでいる。
オアシスが一杯そうなので、溢れた子たちはカヤックに挑戦している。オールを出して子どもたちに任せてみたらどうするのかやってみればよかった。カヤックで遊んだのはクジラ川というところ。壁をよじ登って川岸にたどりつくのは滑って大変だった。