初等学部の理事長で、幼稚園の園長でもある港先生の熱い想い

理事長・園長のちょっと言わせて

ちょっとやり過ぎ?

年中さんの運動会の出し物で、何をテーマにしてやろうかというときに、土浦のかっぱ祭りでカリビアンの姿で踊ったのを思い出して、とっさに『カビリアン』がいいんじゃないという発言をしてしまったので、今日がその導入の日である。『海賊』という名詞は知っているけれど、『カビリアン』を知っていたのは20名弱であった。子どもたちから『海賊って何するのー?』という質問に、『海の上で悪いことをする人を海賊と言って、山で悪いことをする人を山賊と言うんだ』 というと『ふーん』と分かったような分からないような反応。

『その海賊が今大洗の海岸にいて先生の友達が海賊に会いに行っている』。『幼稚園を教えてくれと言われたら、あおば台を教えてもいいかな』と言ったら全員が『駄目ー!』と言う。『そうだよね。みんな可愛いからさらわれてしまうかもしれないから』これがいけなかった。怯えてしまう子が何人もいて、泣き出してしまう子もいる。『何故警察に言わないのか』と抗議のような態度で言ってくる子もいる。海賊たちの冒険や、体を鍛えている話をするつもりでいたが、意外な方向へ進んでしまった。

この時期は優美期と言って、かっこのいいものにものすごく憧れたりするが、同時に悪に対しては、恐れと戦うと言う正義感が強く芽生える時だ。顔を伏せて泣いている子もいるので、その処置にほとほと困ってしまったが、保育者にバトンタッチをして私は引きさがることにした。その後年少さんの部屋を巡回して、帰りに年中さんの集まっている部屋を覗き『がんばろうぜ!』と大声を出したら、子どもたちは『おー!』と右手のこぶしを突き出して答える。こんなもんだ。

今度の衆議院の総選挙 で、民進党は解党するか消滅してしまう。小池都知事の『希望の党』が立ち上がって、その人気にあやかって民進党が合流すると言う。何と節操のないと誰しも 思うが、代議士は当選しなければただの人だから、なりふり構わずに選挙に突入して行くしかない。分からないのは小池都知事が総理を狙うならばこの選挙に出馬しなければならないだろうに、本人は都知事のままでいると言う煮え切らない態度だ。自民党にとってはいつになく厳しい選挙になりそうだが、国政を任せら れるのは自民党しかいないだろう。

授業の形態

教師の板書を忠実に書き写す授業。これは私たちが受けてきた授業の形態で、最近ではこのような一方向だけの授業というのは少なくなってきているだろう。暗記をするということに主眼が置かれていて、よく言われてきた詰め込み式授業である。activeーlearningが声高に叫ばれてきてからは、双方向的な 授業が行われるようになったと聞いている。けれども現場の教師からは、子どもたちの能力の差が著しいので、全体で双方向にクラスの授業を進めるのには難があると言った声が聞かれる。

そもそもクラスというのは、授業中になれば教師と子どもたちとしかいない。双方向にやり取りするというのが全く自然ではないのか。だがそうは思っても教師像と言うの古くからあって、そう簡単に古い体質の教師像を打ち壊していくのにはかなりの労力が必要だそうだ。 善意に前向きに色々苦心されて、今までの殻を打ち破ろうとしている教師もかなりの数いそうな気がする。前の体質が悪いというのではなくて、脳科学的に考えても授業参加型の方法が、学習の動機付けには適しているのは周知の事実である。

activeーlearningを取り入れた授業が、最近になってよく言われているけれども、もちろんその授業における学習は研修会としてやってはいるけれど、この学校では創立以来そうした授業形態で進めている。それに体験学習を第一に考えていて、脳を働かせるけれども、同時に手足でも考えさせる。今日は日曜日に機械で刈り取った稲の残りをみんなで刈り取っ て、オダカケに収めた。こうした体験が、やがて血となり肉となって、生活の知恵となっていく。時間はかかるかもしれないけれど着実に進んでいく。

稲刈り・幼稚園はバザー

9時から稲刈りをするというので朝から小中学校へ行ってきた。近くの農家の人にお願いをして、子ども達が刈るところだけを残してコンバインで刈ってもらった。農家の人は朝が早いから、少し早めに学校へ着いたが、すでにファームファミリアの先生が来ていて、田んぼで待機していた。日曜日だというのになんか申訳ない気がした。コンバインで刈るととても速い。機械の近くで刈るところを見るのは初めてで、機械そのものが流れ作業になっていて、籾だけを収穫していく素晴らしさに感動した。

しばらく見せてもらって、今日は第二幼稚園でバザーがあるとので、幼稚園へ急いだ。とは言っても、幼稚園へ行っても何もやることもなく買い物をするだけのことだが、これがまた食べモノばかり見て回って、焼きそば2個、団子、寿司パック、おにぎりパックと、これではダイエットは無理。おいしいものだからパクパクと食べてしまう。それにコーヒーもおいしかった。たくさんのブースがあって全くありがたい。

中国と北朝鮮の貿易が増えていると言う。その詳細については知る由もないが、確かに抜け道がある。ロシアは全く無視しているようで、自国のことだけを考えている。こんな所とうまく外交をしなければならないなんて、政治家は大変だ。それともう一つ。ロシアの建設を請け負っている日本の建設会社では、北朝鮮労働者を使っているそうで、決済はすべて日本円らしい。これは一体どうする。

麻生財務相が不穏なことを言ったと、左翼の結構な餌になっている。なるほどなと思うのは、話のある部分だけをもぎり取って拡大解釈や、誇大表現すれば大変な問題になる。北朝鮮が韓国に攻めてきたらたくさんの避難民が 日本にやってくる。彼らは武装しているかもしれない。その時にどうするのか。警察に任せるのか、自衛隊が出動するのか、だれが食い止めるのか『射殺』ですか。といったところだ。麻生さんの一流のレトリックで、大変な問題だから真剣に考えなければならないという示唆を与えるときに良くこのような極端な表現をする。そのほうが聞いている人たちは『はっ!』とするではないか。マスコミ相手ではこのようなことは言わない。麻生さんは陰険ではなく、腹に溜めない正直な人なんだ。

政治とマスコミ

衆議院の解散が決まったらしい。10月22日に新しい議員が選ばれて、晴れて議事堂に登壇する。与野党の攻防などともっともらしいことを並べて、各党の主張 なども織り交ぜて記事には出ているが、国会議員の先生の最も恐れているのはマスコミのすっぱ抜きだろう。いわゆるスクープと言うものだが、こんなことで国の根幹が揺れているのでは、恥ずかしいのではないか。またこのようなことを鬼の首を取ったようにはしゃいでいるマスコミの程度の低さには、まったく閉口せ ざるを得ない。

既成政党の中で、北朝鮮の祝賀会に出席した売国奴の党籍について、マスコミを通して謝罪もしくはその顛末を報告する義務があろう。何もない時期ならいざ知らず、日本の国が危機にあるときだから、きちんとするべきであろう。しかしマスコミは左傾が多いせいか、日本の左傾政党の批判は殆ど書かないのが現状のようだ。こんなことで電波を使った国民に本意を知らせる報道ができるのだろうか。

自民党にいた若狭という衆議院議員が、東京都知事に脅威的な強さで当選した小池知事を頭に、新党を結成し、民進党を離党した議員を取り込んで新しい政党を模索しているらしい。一時しのぎのポピュリズムに陶酔して、何か出来そうな期待感は持たないほうが良い。国を憂うる志士としては、その時の人気にあやかって政党を組むなどはもっての外。そのようなコバンザメの生き方ではすぐに消滅してしまう。小池さんに頼むのではなくて、小池さんが来るような政党にしなければ、魅力はない。

人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ

人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ。ロバート・フルガムの有名な本の一節である。彼は職業を聞かれると『哲学者』と答えていたというけれど、なるほど読めば読むほど含蓄の深い意味が並んでいる。もうあれこれ27年も前に出た本であるが、その当時私は全くこの本に気付かなかった。数年前に全日本幼稚園連合会であった友人に紹介されたものだ。改めてこの本を手にしてみると。哲学者でありエッセイストでもある。さわりの部分だけでもここに紹介しよう。

何でもみんなで分け合うこと。
ずるをしないこと。
人をぶたないこと。
使ったものは必ずもとのところに戻すこと。
ちらかしたら自分で後片付けをすること。
人のものに手を出さないこと。
誰かを傷つけたら、ごめんなさい、ということ。
食事の前には手を洗うこと。
トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
焼き立てのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
釣り合いのとれた生活をすることーー毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして働くこと。毎日必ず昼寝をすること。
おもてに出るときには車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。発泡スチロールのカップに巻いた小さな種のことを忘れないように。種から芽がでて、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない。でも、人間だっておんなじだ。
金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。
何よりも大切な意味を持つ言葉。『見てごらん』

あえてコメントする必要はないだろう。今日の学校説明会で、この話をした。幼稚園でも、小学校でも、人生の出発点ということでは同じことだ。